バラク・フセイン・オバマとは、どんな人物なのか

古森義久
バラク・フセイン・オバマとは、どんな人物なのか 

オバマ次期大統領の未知の部分とは?
身すくむほど未知の人物
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 その上院での投票歴などにみる政治傾向として、オバマ氏は100人の議員のうち「最もリベラル」と判定された。

 政府の民間統制や大幅支出を優先する「大きな政府」策推進の最左派ということである。 

 社会問題では妊娠中絶や同性愛に寛容となる。 

 安全保障では反軍事、反ミサイル防衛、反核の傾向となり、経済では保護貿易主義や反外国投資に傾き、原子力発電所や米国沿岸での石油開発に難色を示す。 

 外交面でも同盟よりは国際機構の重視、無法国家を相手にしてもまず話し合いの美徳を強調する。 

 こうした過激リベラルの政治スタンスは、オバマ氏自身とテロ組織の元指導者ビル・エアーズ夫妻や、反白人キリスト教会のジェレマイア・ライト牧師、パレスチナ過激派幹部、有権者不正登録の活動組織、過激反戦組織などとの密接なつながりとも合致していた。 

 大手メディアはこうした暗い側面を追うことがほとんどなかった。 

 しかしオバマ氏は大統領選では民主党最左派、過激リベラル派の主張を引っ込め、ぼかし、穏健派カラーをもっぱら前面に出していた。 

 それでも選挙での支持陣営には反戦組織のMOVEONなど過激な団体が加わっていた。 

 オバマ氏にはこのように現在の表面でのレトリックと過去の水面下での現実の言動とにギャップがあり、同氏が真に信じるところの実体をつかむことを難しくしている。 

 ただし高所得層への課税強化による「所得の再配分」は大統領の政策として明言しており、共和党側からは「社会主義的」と批判されている。

 

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