中国の農村で若い女性はとても希少な存在
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引用:http://japanese.agri.gov.cn/xw/201504/W020150421481525577828.jpg


中国の農民は年収10万円

中国はこの30年間ほどの経済成長によって、かなりお金持ちになったように思われている。

確かにGDP(国民総生産)を人口で割った国民総所得は80万円を超え、北京や上海の給与所得はそのくらいだと言われている。
だが統計値では、農民の年収は10万円以下で、チベットやウイグル住民も同じです。

少数民族に対しては意図的に経済活動を制限して「テロリスト」の資金源を断つと言っていますが、民族弾圧とも言われている。

政府の公式発表では中国農民の一人当たり年収は17万円(1万元)だが、水増ししているとも指摘されている。

10万円でも17万円でも、買い物ができるのか心配になるほど低収入には違いありません。

区切り良く年収12万円なら月収1万円、一日に300円しか使えないのに、どうやって生活しているのか不思議です。
中国の貧農農家は現代でも電気が通っていない場合があり、もちろんそうした家にはテレビもありません。
村民がお金を持っていないので村には商店がなく、買い物する現金は必要ありません。
食料は自給や物々交換で手に入れ、衣類や日用品は農作物を売って行商人から買います。
日本でも昭和の中ごろまでの農家はそういう生活をしていて、50年くらい遅れているといえる。
報道でよく「農民工」とか「農村戸籍」「農村人口」という言葉を聞くが、それらは農民を意味しては居ない。

農村の実態

中国では江戸時代の日本と同じく、農村に生まれた人は一生農民と決められていて、勝手に職業や住所を変えると犯罪になります

生まれながらに農民と決められているのが「農村戸籍」の人たちで、違法に住所を変えて都会で就職した人たちが「農民工」の人たちです。
農村にとどまったままで農業以外の職業に就いている人もいるので、政府の「農業収入」はそれらを含めて水増しされているのです。
という事はやっぱり公式発表の17万円より、推測値の10万円のほうが正しいと考えられます。
農民は都会や他の職業よりすごく貧しい訳で、そんなところに好んで嫁に行く女性はあまり居ません。

そこで最近まで(現在も)行われていたのが略奪婚で、どこかから女性をさらったり、旅行で通りかかった女性を監禁して花嫁にします

こういう風習は昔の中央アジアでは一般的で、モンゴル帝国で普通に行われており、現在も一部で残っています。
2016年まで中国では「一人っ子政策」が行われていて、男子を産むために女子を間引きしていました。
なおさら女性の人数が足りなくなるので、ベトナムや北朝鮮など外国から、お金で花嫁を買っていました。

さらに「一人っ子政策」に反して生まれた女児が里子に出されると、養子として貰いうけて、自分の息子と結婚させる例がある。
実子として届けた場合、法律上は兄弟なので婚姻届を受理されないが、実際は他人なので、事実婚をする事は可能です。
貰った女児を養子として届けた場合には、法律上も夫婦として認められる。

貧農と富農の格差が拡大
余りにも女子が少なすぎて、もう結婚相手を選べないくらい嫁が来ないので、家を維持するにはそこまでする。
中国は毎年20兆円の農業予算を使っているが、いったいどこに消えるのか、お金は農民には届いていません。
農村でも都市に近い豊かな農村と、山間地の「本当の農村」では経済レベルに大きな差がある。

都市に近い豊かな農村は電気が通りインターネットで買い物をし、近代的な生活を送っている。
都市部より収入が低いといっても、山間部の数倍もの収入があり、とりあえず貧困ではない。

日本のマスコミではこうした「発展する農村」を報道し、もはや貧困ではないと言っているが、いわばモデルルームのようなものです。