高速道路料金の一部を鉄道などの公共交通機関の維持に向けるべきだ。

株式日記と経済展望
高速道路料金の一部を鉄道などの公共交通機関の維持に向けるべきだ。
高速道路千円でも、高速道路無料化も、建設する事自体が間違いだ

現在のわが国の道路利権を拡張させた張本人とも指摘される田中角榮だが、必ずしも地方における道路整備ばかりを主張していたわけではない。田中は「中央と地方との格差」を是正することを目的としており、道路を整備するというのはその手段として捉えていただけである。たとえば、豪雪地帯においては道路を整備するより、鉄道のローカル線を維持したほうがいいと言及している。

「豪雪地帯における赤字地方路線を撤去し、すべてを道路に切り替えた場合、除雪費用は莫大な金額にのぼる。また猛吹雪のなかでは自動車輸送も途絶えることが多い。豪雪地帯の鉄道と道路を比較した場合、国民経済的にどちらの負担が大きいか。私たちはよく考えなくてはならない。しかも農山漁村を走る地方線で生じる赤字は、国鉄の総赤字の約1割にすぎないのである」(『日本列島改造論』)

このような記述を読むと、田中角榮の意志に反して地方ではローカル線が廃止されたのに、他方では道路整備が推進されてしまったことは残念ともいえる

車なしでも快適な生活が出来る環境を整える事だ。東京はすでに車なしでも快適な生活が出来るし、地下鉄を利用した方が早く正確に移動する事が出来る。このような環境を地方の中核都市でも建設していく事が地方再生の切り札になるだろう。地方都市では地下鉄は無理だがLRTなどを走らせて車を排除した都市を作ることだ。

地方の財政は何処もパンク状態ですが、自動車を中心とした社会インフラを整備しているからだ。道路整備や維持管理には非常に金がかかるのであり、駐車場も整備するには広い土地が必要であり市役所も病院も学校も消防署も広い駐車場を作るために分散してしまう。住宅も広域に分散するから上下水道やガスや電気も維持管理が大変だ。

老人には車の運転は負担がかかり、買い物一つ出来ない事になってしまう。高齢化社会を迎えて車中心の社会インフラ作りは大きな間違いだ。
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