バイデンの第一回記者会見

完全な「やらせ」

計画通りメモを読み上げるだけだから失言はなかった。

 

AC通信 No.834 (2021/03/25)AC 論説No.834 バイデンの第一回記者会見

バイデンの第一回目の記者会見を終えたところである。バイデンは就任以来記者会見をしなかったのはボケがひどくて失言や返答にまごついたりするからで、今回の記者会見は二週間前ぐらいから準備をしていた。私がテレビで見た印象を述べれば記者会見は完全な「やらせ」だった。

記者会見は大きな部屋に2メートルぐらいの間隔で椅子を置き、30人ぐらいの記者が招待されて参加した。会見の10分前にスタッフが演壇に20ページぐらいのファイルを置き、バイデンは自分のポケットにも10ページぐらいの小型メモがあり、演壇には質問をする記者の名前を書いたメモがあり、1時間の会見でバイデンはメモを見ながら記者の名前をあげて指名した。

質問を許された記者は全部で11人か12人だけだった。質問の題目は数日前から発表されていたように、国境問題と違法入国者、アフガン撤退の予定、北朝鮮のミサイル発射、中国問題、投票法改革案、議案妨害戦術(Filibusters)などとされていた。バイデンが記者の名を書いたメモを見て名前を読み上げると、指名された記者が質問の題名を挙げる。するとバイデンはバラバラとファイルをめくり、あらかじめ書いてあった回答を読み上げたのだ。これでは失敗するはずがない。

バイデンは最初にワクチン問題について自分のポケットから取り出したメモの数字を読み上げた。就任して100日内の1億人の注射を済ませると約束したが3月25日までに既に1億2千万人以上が注射を受けたから、5月1日までに2億人が注射を受けるだろうと述べた。ワクチンの開発と配布はトランプの功績だがバイデンは自分の功績のようにしている

メキシコ国境で違法入国者が多すぎて国境警察が受け入れに困っている問題はすでに国境の危機と言われていたが、バイデンはテキサスの軍事基地に新たに5000人を収容するバラックを準備したと述べた。違法入国した子供たちはもしも国内の親戚の電話があれば親戚関係が確認されれば釈放すると答えたが、親戚の居ない者たちをどうするか、何時まで収容所に置くのかなどに言及しせず、一部の違法入国者を北部州に移す計画があるとだけ述べた。

彼が発令した大統領命令のおかげで違法入国者が20倍にも増えたことについては、トランプが南米諸国の経済援助をストップしたことに責任転嫁した。これは事実に反する発言である。トランプが経済援助金を中止したため違法入国者が激減した。バイデンが国境を解放したから違法入国が増えたのである。

続いてアフガン撤退についてはメモに書いてあった通り、本来は5月1日までにアフガン撤退をするはずだったと答え、米軍が実際にアフガン撤退を完了するのは何時か、来年かと聞かれ、完全撤退の日は何時のなるかわからないと答えた。アフガン撤退はトランプが去年発表した計画で、今年の5月末までに完了するはずだった。

中国問題についてバイデンは彼がオバマ時代から習近平を仲良くして長時間の対談をしてきたと自慢した。中国に対してバイデンは以下の三計画を述べた。(1)国内の科学研究、医学、AI、電子産業などを推進する。(2)反中国ではなく中国と対話を続ける。(3)オーストラリアや日本などと連携を強める。明らかにバイデンは中国を敵視していない。

投票改革法案についてバイデンは国民が投票できないことを黒人差別にこじ付けてペロシが推進した法案を支持する、共和党が賛成しないなら民主党だけで法案を通すつもりと述べた。彼は国民が長い行列を作って投票するのは非人道だ、国民が投票できないのは黒人差別と同じだと強弁し、戸籍登録をしていない人でも即日投票できる、投票日の延長や郵便投票を合法化する投票法改正に賛成だと述べた。

これは前の記事に書いたF.R.1法案のことで、このような悪魔の法案を通せば民主党は永久に政権を握ることができるから共和党が賛成するはずがない。こんな法案を通すには上院で60票の賛成が必要だが民主党は議案通過阻止(Filibuster)を中止すると同時に議案通過に必要な60票を50票に変更して民主党が絶対に法案を通すつもりである。

バイデンはFilibusterに言及すると同時に議題通過を50票に変更することに賛成と述べた。その上でバイデンは「国会では両党の合作が必要だが、共和党が賛成しないなら民主党だけで通す」と述べた。国会は上院下院ともに民主党多数だから民主党は初めから共和党を無視して強引に法案を通す計画だ。これが通ればアメリカは民主党独裁が完成する。

以上がバイデン記者会見の概要である。計画通りメモを読み上げるだけだから失言はなかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« テスラは中国... 古森義久 米... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。