中国外相、韓国に激怒 投資銀参加迫るも韓国側逃げ「裏切られた!

中国外相、韓国に激怒 投資銀参加迫るも韓国側逃げ「裏切られた!」

日中韓外相会談の舞台裏が注目されている。約3年ぶりの会談では、3カ国首脳会談の早期開催に努力することでは一致したが、歴史認識をめぐって中韓と日本 の溝の深さが浮き彫りとなった。ただ、実は、中国と韓国も深刻な事態に陥っていたという。孤立化する韓国と、驚くべきロシアと北朝鮮の動向。ジャーナリス トの加賀孝英氏が緊急リポートした。

 「裏切った韓国を、中国はこのまま放っておきはしない

 旧知の中国政府関係者は、怒気を含んだ声でそう吐き捨てた。

  ご承知の通り、日中韓外相会談が21日、ソウルで開かれた。会談では案の定、中国の王毅外相が執拗(しつよう)に、安倍晋三首相による今年夏の戦後70年 談話を念頭に、日本を牽制した。韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相も同調し、会談終了後の共同発表文には「歴史を直視し、未来に向かう」という言葉が明 記された。

 だが、会談の裏側で大変なことが起きていた。以下、複数の政府関係者から得た情報だ。

 まず、岸田文雄外相と韓国の尹外相との会談だ。

 「日本側は、昨年8月から出国禁止になっている産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の問題を提起した。ところが、韓国側は聞こえないふりをして一方的に慰安婦問題を話し出した。全世界が、加藤前支局長の問題を『言論弾圧、人権侵害だ』と批判していることも無視した」

 あきれ果てる、韓国の“傲慢な態度”というしかないが、もっと驚くべき事態が起きていた。王外相と尹外相による中韓外相会談である。冒頭で中国政府関係者が激怒したのは、この会談のことだ。

 焦点は、中国が米国の反対を無視して設立準備を進める国際金融機関「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」だった。

 「中国側は、韓国側にAIIBへの参加を迫った。ところが、韓国は態度を明確にせずに、逃げた。今月初めのリッパート駐韓米国大使襲撃事件以降、韓国は 米国に異常におびえている。米国は表向き、『米韓同盟は揺らがない』とコメントしているが、裏では相当強硬な姿勢を見せている。韓国はペコペコと言いなり 状態だ」

 「王外相は『裏切られた』と本気で怒っているようだ。というのも、彼が駐日中国大使時代に右腕だった馬継生・駐アイスランド中 国大使と夫人が昨年9月、日本に国家機密を漏洩した疑いで失脚した。王外相自身も、習近平国家主席ににらまれており、目に見える結果が欲しかった。中韓外 相会談は終始険悪ムードで、王外相は恨み骨髄のはずだ」

 これまで、朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国は、安全保障では米国に大きく依存する一方、経済では最大貿易相手国の中国に寄りかかる「二股外交」「コウモリ外交」を展開してきた。

 駐韓米国大使襲撃事件後、「米韓同盟への攻撃だ」(朴大統領)などと、まるで自国も被害者のように振る舞い、国家としての責任を明確にせずにきたが、もう限界だ。言っておくが米国は韓国を許しておらず、中国も怒らせてしまった。韓国の二股外交は完全に破綻した

 朝鮮半島をめぐって重大な動きがある。

 主役は、ウクライナ紛争で、米国との全面衝突も辞さないロシアのプーチン大統領だ。以下、外事警察関係者からの情報だ。

  「ロシアは5月、モスクワで対ドイツ戦勝70周年記念式典を開催する。そこに、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が参加することが判明した。 CNNが19日、『ロシア政府関係者が匿名を条件に明らかにした』として第1報を流し、西側情報当局は色めきたっている」

 「プーチン大統領はその際、習主席と金第1書記との露中朝首脳会談を画策している。金第1書記が、張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長を処刑して から中朝関係は悪化していたが、もし、ロシアの橋渡しで中朝関係が修復に動けば、朝鮮半島情勢は劇的に変わる。露中朝の対米ラインができる。その場合、中 国と韓国の蜜月関係は終わる

 北朝鮮の特異な動きは、拉致問題を抱える日本にとっては見逃せない。また、北朝鮮の核問題を解決する6者協議のメンバー国(日米韓露中朝)にとっても重要だ。だが、韓国にとっては死活問題になりかねない。

 安倍首相に申し上げたい。わが国は国家安全保障会議(NSC)などで最新情報を収集・分析しながら、これまで通り、毅然たる姿勢で自国の主張をしていくしかない。中韓の卑劣な攻撃に、一歩たりともひるんではならない。

 ともあれ、韓国がどうなるか。冷ややかに見させていただこう。

 ■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍し、数々のスクープで知られている

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