産経 乾正人論説委員長 公明党の山口那津男代表を叱責

山口さん 男なら 反論してみよ! これはセクハラ???

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【風を読む】「大変な事態」想定してこそ 論説委員長・乾正人

 参院選が、どうにも盛り上がっていない。

 記者になって3カ月目で経験した昭和61年の衆参ダブル選挙以来、33年にわたって幾多の国政選挙を取材してきたが、これほど熱気を欠いた国政選挙は初めてだ。公示後初めての週末に新宿、池袋、銀座とうろついたが、いつもの選挙戦では、うっとおしく感じるけたたましい選挙カーの連呼もほとんど聞こえてこず、寂しかった。

 なぜ、こんなに参院選が盛り上がらないのか、理由を考えてみた。

 (1)噂されていた衆参ダブル選挙が回避され、政権を選択する選挙ではなくなった。しかも産経を含むすべての新聞が、「与党過半数」の予測を大々的に報じ、既に勝負がついた感がある(2)九州南部で豪雨が降るなど全国的に天候不順で選挙どころではない(3)「安倍1強」体制に取って代わろうとする野党にバラバラ感があり、まったく勢いがない-といったところだろうが、根はもっと深いような気がする。

 日本政治のダイナミズム自体が失われているからではないか。善しあしは別にして、トランプ米大統領に対抗せんと20人超もの候補が乱立している米民主党の前哨戦、民主化を求めて大規模なデモが毎週行われている香港などをみるにつけ、国会周辺のデモ参加者のほとんどが「前期高齢者」(後期も少なくない)で占められているわが国の「老成」ぶりが気にかかる。

 一見、平和と繁栄を享受しているかにみえるわが国も、一皮めくれば、中国や北朝鮮の脅威といった安全保障面だけでなく、急激な少子高齢化という「脅威」が迫っている。これらの脅威に自民党から共産党まで見て見ぬ振りをしているようにしか見えない。

 安保関連法に大反対した立憲民主党の枝野幸男代表でさえ堅持を訴える日米安保も、万古不易ではない。公明党の山口那津男代表に至っては「米国が攻撃されたら、日本が助けに行くなんていうことが実際に起こるとしたら国際的に大変な事態であり、そういうことを想定して双務性を議論すべきでない」と発言した。

 「大変な事態」だからこそ、想定し準備をしておくのが政治家の務めである。もっと根源的な論議をせねば、政党は国民から見放される。


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