安倍さん 「早く質問しろよ」

◆南沙の緊迫を尻目に“空想的安保論争”の時か 5月29日 杉浦正章
南沙の緊迫を尻目に“空想的安保論争”の時か
  野党は現実事態に目を向けよ

  一国平和主義の神学論争を仕掛けている野党に、紳士的である筆者ですら「本当に早くしろよ」とヤジりたい。口から生まれたような民主党の辻元清美が「機雷 掃海を実施すれば日本はテロに巻き込まれる」などという浅薄な“空想的安保論争”を繰り返している内に、中国は南沙諸島をどんどん埋め立てている。もう滑 走路が完成しそうだ。

そしてこれを批判する米国との間に緊張関係がかってなく高まっている。一方で北朝鮮は潜水艦発射ミサイル実験に“成 功”している。今そこにある現実が見えない民主党は、現在中国が南シナ海でやっていることが、いわばグレーゾーン事態化による領土拡張の典型であることを 知るべきだ。尖閣での漁船衝突事件で無様な対応をした民主党政権が今も続いていたら、東シナ海がグレーゾーン化されていた可能性の方が大きいのだ。安保特 別委はがん首揃えて南シナ海を見学したらどうか。

 国際情勢を見れば首相・安倍晋三が「早くしろよ」とヤジる気持ちも分かる。29日からシンガポールでアジア安全保障会議(シャングリラ会議)が始まるが、昨年の会議は安倍が出席して強烈な対中非難の基調演説をして、喝采を浴び、中国軍人の顔色を失わせた。本来なら今年も安倍が出席して、中国の南沙諸島埋め立てを制止する演説を展開すべきところだ。それを国会が足止めして、低級安保論争でくぎ付けにする

安 倍がみじんもすきを見せないから、答弁が下手な防衛相・中谷元に質問を集中させ、なんとか「失言」に導いて首を取ろうと懸命になる。安倍には辻元にその邪 心が見えるから「早くしろ」と言いたくなるのも無理はない。安倍が謝ると民主党幹事長・枝野幸男が「首相としてあるまじきことが堂々と全国民注視の下で起 きた」と鬼の首でもとったような発言をするが、これが民主党の限界だ。

ヤジも人による。政権担当能力に決定的な欠陥があった鳩山由紀夫や 菅直人がこんなヤジを飛ばせば「国家の一大事」だが、普段は紳士的な首相が、勢い余って不規則発言するくらいは笑ってすませることだ。とりわけ相手が辻元 だから、茶の間では笑って手を叩いている。面白くもない委員会審議が面白くなって喜んでいるのだ・・・

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