愛される国宝パンダ 映画主人公とは異なる 悲しき運命

大紀元
愛される国宝パンダ 映画主人公とは異なる 悲しき運命

パンダは大変脆弱な生殖能力とデリケートな性格であるため、子供を産ませるには、高度な技術と環境条件が求められる。雄の70%には交配意欲がなく、90%は無精子だ。さらに雌のパンダの排卵は年に一度だけで、受胎が可能な期間は数日ほどである

パンダは異性であっても仲間に対して非常に気難しく、多くは孤独でいる。その上、人工授精の成功率はきわめて低い

現在では、ワシントン条約等に基づいて、学術研究目的以外での生態取引は困難になり、外国の動物園は貸与の方式、科学研究交換の名義でパンダを中国からレンタルする形を取っている。

 しかしそのレンタル料は高額であり、つがいで年間1億円程度、自然死であると証明できない死亡の際の賠償額は5千万円程度で契約される。日本では2010年10月、神戸王子動物園のパンダ「シンシン」が麻酔注射から目が覚めず死んだため、中国野生動物保護協会に賠償金50万ドルを支払った。

中国政府にとってパンダレンタルは、莫大な交換収益を上げている。パンダレンタル事業は中国野生動物保護協会によって運営されており、傘下の動物園はパンダにより多額の財産を作った。農業部(日本の農林水産省にあたる)も、この有利なビジネスの継続を望んでいる。そのため繊細な野生パンダの捕獲と飼育・繁殖を続け、金銭目的で海外に送りこんでいる。このパンダレンタル事業から得られた資金は、中国の高層ビル、鉄道、道路建設・修繕費用など多くのインフラにも用いられた。

 パンダレンタル事業を管理する農業部と中国野生動物保護協会は、実際のパンダ捕獲数を公表していない。近親交配の可能性も否定されておらず、これが原因で海外に送られたパンダは早死にしている、との専門家の指摘もある。中国パンダレンタル事業は、少なくとも何頭かの野生パンダの狩猟により成り立っている、という可能性は否定できない

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