詩と断片 あるいは 言葉の雫

美琴の新作の詩、言葉を載せています。

地上の様子

2024年11月23日 | 詩的言葉
何かを始める
何かを学ぶ
前に 上に
求められる
前進と上昇
限りない天井
追いかけたければ
追いかけたらいい
でも あの
煙のように
消える可能性も
知っていてほしい
重なる落ち葉が
次の可能性を
生みだすことにも
気づいてほしい
上も下も
選んでいない
あるいは
選べていない
人が今日も
落ち葉を
踏みながら
空を眺めている








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iichi   Creema   minne

転がる可能性

2024年11月16日 | 
いくつもの可能性の
中から
ひとつを選んで
他のすべてを
捨てる

決めるとは
捨てること

迷いながら決める
自信を持って決める
どちらを選んでも
待っているのは

まだ知らない
未来

もう知ることができない
もうひとつの未来

引き返せないから
進むだけ
でも
今からもう一度
あの時のもうひとつを
選ぶことはできる

あの時と同じ未来には
ならなくとも

可能性は転がっている

つかむも 捨てるも
見つけるも 見逃すも
ひとつに決めるも
ひとつに決めないも
すべては選択

可能性は転がっている

自分の頭の中に
自分の目の前に
自分の足元に








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iichi   Creema   minne

時の上で

2024年11月08日 | 詩的言葉
時がすぎていく
季節がすぎていく
誰かがすぎていく
自分もすぎていく
過去の思い出と
未来への期待を
せおって
歩いたり
押されたり
走ったり
急かされたり
立ち止まりたくても
それはできない約束
生きている
生かされている
今も同じ
時の上で








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