トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「私のミスです」の巻

2024年05月12日 | 店主


エアコンの室内機から水漏れ





昨年水漏れを起こしたらしく先日修理依頼がありました


水漏れなので原因がわかればすぐに対処します


室内機からの排水勾配を見てみると、排水ホースが壁に入る手前からやや逆勾配になっていますので、排水量が多いいと溢れてしまうのです


こんな感じですね







勾配の取れた排水ホースは





わずかな差ですが、湿気のお多い季節だと排水量も多いので流れが悪いとドレンパンから溢れてしまうのです




メーカーや機種によっては排水の受け皿位置が低いものがあり、そのため勾配があまりつけれないことがあります


「取り付けた業者のミスですねぇ、排水ホースの勾配が悪いから受け皿から溢れたんですよ」


と説明


あたかもどこかの業者が取り付けたんだろうと・・・


お客様も誰が取り付けたかは忘れていて


その時は、私も取り付けたことをすっかり忘れていて・・・



すぐに改修します


室内機を一旦外して脚立に置き、取り付け板を2センチ上げて固定し直しです


取り外していてハタと思い出したんですよ

「この取り付け方や部材は私の工事だなぁ」


ってね


数年前にお客様が持ち帰った中古のエアコンを、二階の寝室に付いていた古いエアコンと取り替えたのは私でした・・・


「すみません、取り付けたのは私で取り付け状態が悪かったので排水の流れが悪くなり溢れてしまったようです」


何十年ぶりかの工事ミス


外部の配管を固定する際に配管の取り回しで勾配が悪くなったみたいです。


「私の工事ミスですので修理代金はいりません」


当たり前ですね


しかし、お客様は

「それじゃダメだよ、手間がかかっているんだからちゃんと請求してよ」


って


でも、ミスはミス

「私の責任なんで費用は私の授業料なんですよ、だからいただきません」


そんなわけでしぶしぶ納得していただきましたよ(笑)


こんな優しいお客様ばかりで幸せな電器屋です


きょうはここまで


つづく