トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「ブレーカーが切れた時に確認して欲しいこと」の巻

2025年02月21日 | 店主


お得意様の紹介先の知り合いから漏電しているようなので電気配線の点検をして欲しいと依頼があり昨日訪問


直接のお客様ではないのですが、お得意様からの依頼でしたのでご迷惑をお掛けしないように対応させていただきました。


現調の結果、キッチンにコンセントを増設となりましたが




分電盤の子ブレーカーはすべててふさがって空きスペースがなく


これに回路を増設しないといけませんから一旦店に材料を取りに帰って再訪問



その前に、きょうは金曜日

恒例の「7つのちがいさがし」からはじめましょう





(山陽新聞 朝刊より)


解答は後ほど


酒蔵のツアーなど無縁の下戸(げこ)です(笑)


若い頃は酒に強くなりたいと思っていましたが、酒による失態を目にする度にどうでもええなぁと・・・



では分電盤のお話しに戻りましょう



お得意様からの紹介でしたが、事前にお客様へ確認の電話をさせていただきました。


「漏電と言うことですが、ブレーカーは大きい方(主幹)が切れた時にすぐ入れ直しできましたか?」


「はい、すぐに入りました」


「その後、再び切れましたか?」


「いいえ、あれから切れてません」


「それは漏電の可能性が少ないですね」



そんなやりとりをした後


「以前から小さい方のブレーカーが時々切れてしまうので、それも調べて欲しい」



たちまちは大丈夫みたいでしたので少し待っていただいて、昨日訪問させていただきました。



ブレーカーが切れたら漏電と思いがちですが、原因は色々あり



ブレーカーが切れた時にレバーの横にある表示がどうなっているか確認していただきたい











一般的に1つのコンセントで使用できる電気の容量は1500wまでですが、これは1つのコンセントからブレーカーに単独で繋がっている場合も同じです。





一般の家庭では、エアコン・IHクッキングヒーター・ビルトイン食洗機などは単独の回路になっていますが、コンセントは一部屋ごとに1回路20Aのブレーカーにまとめられていることがあります。


なので、キッチンではレンジ専用コンセント以外のコンセントは20Aのブレーカー1つにですので、右側のコンセントで炊飯しながら左側のコンセントでオーブントースターやコーヒーメーカーを同時に使用するとブレーカーが切れますね



今回、お話しをお聞きしたところ1つのコンセントから炊飯器とフィッシュロースター(魚焼き器)を使われたりしたときに・・・






特に瞬間湯沸かしポットを使ったら切れるとか・・・





瞬間湯沸かしポットは消費電力が大きく、本体の底にあるラベルを見ていただくとわかりますが、900~1250wぐらい瞬間に消費します。


瞬間湯沸かしポットだけでコンセントの許容量に近くなりますね


そこへトースターなどを使うと・・・



まぁ、使い分けすればよいのですがついつい使ってしまいます。


今回は子ブレーカーを増やし専用コンセントを増設させていただきました。




分電盤には空きスペースがありませんでしたので










パナソニックの増設用分電盤のプラスばんを追加させていただき





こんな感じに取り付け





配線は8sqでプラスばんと接続










通電後、電圧の確認は欠かせません






フィッシュロースターなどを使用する時のために専用コンセントを増設





もちろん電圧確認はやります。



ついでに頼まれた棚下の照明修理





タカラのウォールキャビネットについている照明器具





こんなタイプ


照明器具を取り外すと、キャビネットの扉との隙間が開くので取り外しはできず

シバサキのMF-Z90Lと言う品番ですが、システムキッチンを施工した工務店に見てもらったらスイッチが壊れていて部品交換はできないと言うことらしい


照明器具を交換したら約35,000円ぐらいかかるらしく、交換はあきらめたとか・・・



で、何か別な方法はないものか


で、




よく取り付ける棚下用の流し手元灯を取り付けさせていただきました。

そのままでは電源がとれませんので、既存の照明器具を改造して



既存の照明器具から電源を外し





コネクターを使い電源を延長して器具の中を這わし





あとはカバーをスライドして結線部分を隠して終了


安く仕上がって喜んでいただけました。




では「7つのちがいさがし」解答です




簡単でしたねd(^_^o)



きょうはここまで


つづく