「塞王の楯」をやっと読み終えた。
いやぁ〜重かった。物理的に本がね。
支えられないのでずっと机に向かって国語の授業風景だった。
直木賞が2作品とも歴史ものお城ものっていう奇跡の年だったんだよね。
きっと歴史好きなら100倍楽しい小説だったんだろうな。
難しかったのは二の丸とか本丸とかの位置関係だ。
どこに石垣積んでんの?今。って感じ。
敵はどこまで入ってこれるの?とか。
お城の設計図が頭に入ってない多くの読者に向けて専門家が書いた大スペクタクル小説だね。
愛、友情、勇気の3拍子揃った素晴らしいストーリーが歴史がわからん読者でも楽しめるように作家の技術たるや穴太州と同格。恐れ入ったでござる。
ミッキーマウスを知らない人でもディズニーランドは楽しませてくれるのだ。
主役もさながら京極家のお殿様のキャラが全てを持っていった。
映画化するなら…と誰でも想像してるだろうなぁ。
私的には中村梅雀かなぁ。
壮大な合戦にページをめくる手も汗ばむ。
戦はいつの世でも辛すぎる。
世紀の対決とはいえ、互いの求める心は一つに。
いやいや、大砲ぶっ放す方とその度に石垣積み上げる方じゃ消耗が全然ちげーよ。
そして最後の描き方は憎かったねぇ。パチパチパチパチ
薄々わかっていた事とはいえ、切り替え方がお見事、天晴れじゃ。
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