マイムをする上でもっとも大切なのは想像力だと思う。
それはそんなに特別な能力でもなく、ちょっと思考を立ち止まらせる程度のこと。
今日も２０人からの女子高生相手にマイムの授業。
先週より打ち解けた感じがして、確実に反応速度が上がってることがちょっとうれしい。
でも、相手は高校生。
ビミョーな年頃の高校生なもんだから、つい、一生懸命やってしまったり、僕の話術や作戦にまんまと乗せられて頑張ってしまった瞬間にちょっとした「照れ」の連鎖が生まれたりする。
それも高校生らしくておもしろい。
最後に僕の作品「蛙の一生」をみせる予定が、音響設備の不具合で音がでない状況に。
結局無音でやることに。
およそ５分間の作品を全く音がない中、みんなが集中してみてくれた。
「蛙の一生」という作品は音楽と合わせて完成するものなのだが、今日はこれでよかったような気さえした。
次の稽古に向かう前にマクドナルドでコーヒーを一杯。
ベビーカーを押した女性が店を出ようとしたときに重い二重扉の前で苦労している。
明らかに僕の座っている位置は一番遠い。
誰も動かない。
さらに奥の席に向かおうとしているサラリーマン風の二人は、逆にその女性の横に立って、早くどいてくれという空気さえ出している。
結局、僕がその人たちの横を抜けて、扉を開けて、ベビーカーを通すのを手伝った。
戻ってくると、サラリーマン風の二人は無事奥の席についていた。
想像力とは・・・なんて考えちゃう稽古前のひとときでした。
いいむろなおき
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