今年はカンパニー中心の年だった。
いいむろなおきマイムカンパニーとしては久し振りの新作「doubt」の上演、兵庫県立芸術文化センターでの「DIVISION POINT」再演、新しいメンバーとともに上演した「ポンペイの夢」...そしてstudio1166オープンなど大きく動いた年になりました。
もちろんノンバーバルパフォーマンス「ギア」をはじめとする外部での出演や、ライブスペクタクル「ナルト-NARUTO-」の再演・海外公演の振付、その他のいろいろな舞台で振付、演出協力などもたくさん参加させてもらいました。
6月に上演した久しぶりのカンパニー作品「doubt-ダウト-」は今までやったことのないこと…僕がほぼ顔をマスクで覆った状態で上演するというスタイルで、主人公の匿名性や不在感を出すことに挑戦しました。
これが本当にキツかった(笑)
実際の照明の中で動いてみて、初めて「ほぼ見えてない」という事実に直面…つまり暗いシーンは全く手がかりがなくなり、明るいシーンでは被ってるマスクが明かりを受けてしまい外が見えない…でも逆に見えないってわかると「まぁそんなもんか」って感じでとにかく舞台から落ちないようにだけ気をつけてました。
ラストシーンでマスクを外した時の明るいこと…世界は広いって思っちゃいました。
「DIVISION POINT-分岐点-」の兵庫県立芸術文化センター中ホールでの再演も僕らメンバーにとっては挑戦でした。
僕自身は今までソロや他の作品では何度も立っているホールなので慣れていたのですが、カンパニーのアンサンブル作品としては初…さらに大きい!
この作品、こまばアゴラ劇場でやった作品なんです…劇場のサイズとしては間口が倍以上、アクティングエリアは面積で言えば4倍以上…もうみんなそれに戸惑いました。
具体的には、袖から5歩で着いていた動きを7歩…いや11歩!みたいに変えたり。
でもテンポは落とせない!小道具も大きめに作り直し!
その努力の甲斐あってほぼ満席のお客さんに4回コールもしていただく嬉しい公演になりました。
ザッハトルテのみんなとの久しぶりの共演も嬉しかった!
岡山芸術祭「駅舞Ⅳ」では僕がマイムの指導をしているダンスインキュベーション・フィールド・岡山のメンバーとのコラボ。
楽しかった!
そして新人メンバーと共に挑んだ「ポンペイの夢」。
僕がたまたまポンペイ大好きだったので、めちゃくちゃやりがいのある作品になった。
まさかの台詞ありの展開もひとつ挑戦でした。
来年は純粋なマイムの公演だけでなく、別ラインで台詞ありの身体表現もやっていきたい…そんな風に思っていた時の一つの実験にもなりました。
ラストのマネキンチャレンジは予定時間を超えて5分以上(?)のストップモーション…みんなプルプルしそうでした。
そしてそして…今年最大のニュースはstudio1166オープンです!
自分の稽古場を持つという安心感…もちろん維持は大変ですが、本当に嬉しいです。
少しづつですが設備も充実してきています。
建物自体は古いのですが、綺麗で清潔な稽古場です。
月に一回の週末短期集中ワークショップも少人数で開催しています。
http://mime1166.wixsite.com/studio1166/blank-4
外部貸し出しもしていますので、是非よろしくお願いします。
http://mime1166.wixsite.com/studio1166
そんな2016年、充実したいい年でした。
来年は新作、実験的な舞台、アレの振付と出演、アレのマイム振付、あのフェスティバル出演…いろいろ目白押しです。
皆さん、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ではでは、良いお年を〜!
いいむろなおき