100均って、次に見た時にはもうその商品がなかったりするので、気になる資材を見つけた時は少しまとめて買っておきます。今回はその1つ、かなり前に買って寝かせて置いたがま口の口金をソーイングクラブで使うことにしました口金本体が結構高いものなのに100円でも買えるのかと思って購入したものの、印鑑ケースのような角型と違って難易度が上がるし、その分準備も大変になると予想されたので、実際に使うまで時間がかかりました
とりあえず、100均の口金についていた型紙で試作。まあ布でやってみるまでもなく予想通りというか…この形が合うわけがなく
ここからが大変でしたがま口の型紙の引き方の勉強をして、ソーイングクラブの教材の目標、「誰が作っても平均点以上」を目指し、試作10個
上の写真は最上段左から右に1、2、3…と並んでいます。以下、がま口に詳しくない方にはおもしろくもおかしくもないと思いますが、自分の備忘録として記しておきます
1作目:100均型紙→合わなさすぎてボツ
2作目:作り方その1(詳細忘却)→横が余りすぎ
3作目:作り方その2(横に一律1.5cm出す)→横が余りすぎ
4作目:作り方その2(横に一律1.5cm出し、横中心線をリベット中心に)→それでもまだ横が余りすぎ
5作目:作り方その3(オリジナル+横に一律35°出し、横中心線をリベット中心に)→仕上がりの形が変(後で入れ直したらまあまあだった)
6作目:作り方その3(オリジナル+横に一律35°出し、横中心線をリベット下に)→しわが気になる(入れ方のせいかも?)
7作目:勉強すべく急遽取り寄せたがま口やさんのキット(小)→やはりきれいに仕上がる
8作目:勉強すべく急遽取り寄せたがま口やさんのキット(大)→同じ口金に対するサイズ違いの袋なので口金省略
9作目:作り方その3(オリジナル+横に一律35°出し、横中心線はリベット中心にし、ふくらみ始めを下にずらす)→○
10作目:作り方その3(オリジナル+横に一律50°出す) →○
色々なレシピがありましたが、研究を重ねるうちに、どのレシピも共通している以下の2点に基本的な疑問浮上。
(1)横中心線はリベット下に合わせる
(2)口金を置いてその周りをなぞって型を取る
(1)リベット(開閉の支点部分)は丸の中心でつながっているのだから、下までにしてしまうと開き口が長くなりすぎて口金をはめた時に生地が余る。片側にして3~4mmでも両側表裏にすると12~16mmずれるわけで、その差は大きい(のになんで)。
(2)平面にピタッとついていないものの型をなぞれば、当然垂直を保つのは難しいわけで、内側に入ったり外側に入ったりして正確に書けない。型紙の段階で正確でなければ、型紙写し、裁断で少しずつずれて仕上がりにも響く。そんな巨大な口金なんてないのだから、実物コピーすればいいじゃない
地味~にがま口界の常識を斬る(右上の口金はコピーしたもの)
キルト芯ははさみに引っかかって切りにくいけれど、布でサンドすると切りやすい
口金に入れる紙ひもは、よりをほどいて太くしてから使う
では実際の参加者の皆様の作品を
内側はピンクかわいい
ピンク好きな方で、紺と迷っていましたがやっぱりピンク
内側は金運アップの黄色中に入れた物が見やすそう
オレンジもかわいい
きれいに仕上がりましたそういえば今回全部出張講座だったので机の色が全部違う…
みんな口が開いた姿なのは、ボンドが1日乾くのを待ってから翌日パチンとしてもらうためです