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【ネタバレ注意】君の名は。-「誰そ彼」の物語- 4

2016-09-20 15:38:03 | 君の名は。
今日の午前の予定が思いがけず空いたので、朝イチの回で君の名は。3回目を見てきました!
さすがに平日の朝イチだとかなり空いてましたね…それでも半分近く席が埋まっていましたが。
私の周辺でもかなりの人が見に行ってますし、週を追うごとに人気が高まっている気さえしてきます。


そして、3回見ても最後はやっぱり感動…
2回目以降というか、結末知ってからOP見るとなおさら感慨深い。


以前から気になっていた時系列の話をちょっと整理しようと思いまして、今回はその話中心です。
前回の記事の最後の方で書いたことの修正版になります。
もしかしたら不毛なことをしてるかもしれないんですが、これがきっかけで物語全体の未通りが見えやすくなるかもしれないのでまとめてみました。

例によってネタバレ満載なのでお気を付けください。







































この物語、全体としてものすごく良いテンポで話が進んでいきますが、それが故に隕石落下する日とその直前の時系列が整理しにくい…
ということで整理してみました。
(自分なりの解釈も混ざっているので、正確ではないところがあるかもしれません)


※瀧と三葉の入れ替わりは、一度の例外(後述)を除いては、3年の違いがあるものの同じ日どうしで入れ替わっているものとしています


<9月7日>
三葉が最初に瀧と入れ替わった時に見た瀧のスマホの最新日記がこの日なので、最初の入れ替わりはこの日より後(おそらくこの次の日=9月8日)
※漫画版が9月2日に入れ替わり起こしてるのでもしかしたら違う…?
ただあまり重要でもないところなのでどっちでも良さそう。


どちらにせよ、物語の最初のほうに「彗星最接近まであと1か月を切り…」というニュースがあったのとおおよそ合致します






<10月2日>
瀧(中身三葉):奥寺先輩とのデートを取り付ける
※描写もなく正確な日時に言及ないものの、瀧本人がデートの約束自体を直前まで知らなかったことからこの日の可能性が高い

三葉(中身瀧):一葉、四葉とともに口噛み酒奉納。一葉の「夢を見とるな」という言葉で入れ替わり強制終了。




前回の記事で、瀧が1日の終わりではなくかたはれ時に入れ替わりを終えてしまったのを一つの例外として考えていましたが、これに関しては前回記事にも書いたように「瀧が彗星の記憶(=3年前の人間が持っていないはずの記憶)を思い出しそうになったための強制終了」と見る向きが正しいんだろうと思います。
結局、(おそらく)これまでの入れ替わりと同じく1日の生活を全うした三葉と違い、瀧は夕方までで1日を終えたことになりますが、それはその分意識が飛んでいた時間が違っているという形で調整された…ということなんでしょうね。

四葉の彗星がよく見えるという発言は、彗星がかなり近づいてきているという意味です。(この日が最接近日ではない)





<10月3日>(隕石落下前日)

瀧:奥寺先輩とのデート。失敗し三葉に電話を掛けるもつながらず。

三葉:瀧に会いたくなり東京へ行く→声をかけるも3年前の瀧は三葉のことを知らない
→組紐を瀧に渡す→夜、帰宅後一葉に髪を切ってもらう



この日は2人とも朝起きた瞬間に泣いていますが、涙の理由はちょっと違うのかなと。
瀧の方は、彼にとっては前日の「夢を見とるな」の直後です。
おそらく、彗星のことを無意識下で思い出しつつあり、そこから三葉を救わないといけない…とまではいかなくともそれに近いことが彼の精神の表面に出たがっているのかなと。


三葉の方は、瀧くんに対する感情の発露かと思いますが、こちらも推測の域を出ないですね。
物語を楽しむ上では邪推しない方がいいところかもしれません。


瀧がデート失敗した時の歩道橋でのシーンは印象的。
カラスの群れが映っているのは、瀧にとっての不安や良くないことが起こる予兆を表しているのかなと。



この日は、状況や形こそ違えど2人とも「すれちがって」いるんですよね…切ない。
三葉がスマホのメモに残した「彗星が見えるね」というのも最接近ではなく、単に「見える」です。



<10月4日>(隕石落下日)

三葉(1回目):学校を休む?→テッシーに夏祭りへ誘われる→夏祭りで被災
三葉(2回目):学校へ行き、隕石から町民を救うための作戦を遂行する



「この日の」瀧くんは描写もないですし、おそらく何もしてないですね…入れ替わりが起こらなくなって、糸守に行こうとしたのがだいぶ先のことなので。
三葉(2回目)はカタワレ時のタイミングまで口噛み酒を飲んだ瀧が入れ替わっていますが…この入れ替わりってこの物語の中での「例外」なんです。
この入れ替わりだけ、日付が違う。


そもそも今まで自然に(というか原因不明で)起こっていた入れ替わりと違い、この入れ替わりは口噛み酒の力を借りて起こした入れ替わりなので、まったく別個のものとしてみたほうが良さそうです。
入れ替わりで瀧の中に入った三葉は隕石に被災した後の三葉なので…死者を呼び寄せる能力すらあるということか。

Another Side(スピンオフ小説)では四葉も口噛み酒による入れ替わりを経験していますが、とんでもないところに飛んでいるので…あのお酒の効力凄いのかも。



10月3日と4日は2日続けて入れ替わりが起こらなかったことになっていますが、入れ替わり自体が不定期で週に2~3回訪れるものということなので、2日続けて起こらなくても特に不思議ではない。
むしろ2日は起こってるので、それくらいの方が自然かもしれない。

10月5日以降に入れ替わりが起こらなかったのは、言うまでもなく三葉が被災したためです。







そして、この物語の「年」について。
日付が分かっている以上、曜日もある程度分かっているはずなのですが、この物語、瀧くんのいた三葉から見て3年先の世界が2016年、隕石が落ちた年が2013年とは書かれていません。
(私が見落としているのかもしれないですが)


ただ、デートに行ったり口噛み酒の奉納に行ったり、おそらく学校のない休日にやったであろうイベントがいくつか描かれています。


このことから、瀧や三葉の過ごしていた年について
・三葉のいた年は10月2日が休日(口噛み酒奉納)、3・4日は平日
・瀧のいた年は10月3日が休日(奥寺先輩とのデート)
・2人のいた年は3年ずれている(瀧の方が3年先を生きている)

となります。


ここ数年の曜日は、10月の2日・3日・4日の順に

2016年:日・月・火
2015年:金・土・日
2014年:木・金・土
2013年:水・木・金
2012年:火・水・木
2011年:日・月・火
2010年:土・日・月

となります。

ここに書いたことから考えると、この物語の三葉は2011年、瀧は2014年のときに入れ替わりが起こったと考えるのが自然と思われます。
(ただ、それだと瀧くんが平日デートになってしまう…学校の創立記念日とかそういうことになるのかも?)
それ以前の年だとスマホが高校生に普及していないかなと思います。


ちなみに2011年は東北で甚大な被害を及ぼした災害の起こった年でもあります。
この物語と災害についての関連を以前にも記事にしましたが、それと関係しているのかもしれません。






※君の名は。感想記事

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