n.kPのミリマス記録

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天気の子 感想(1)ー“100%の晴れ女”と少年の選択がもたらした、セカイの変化ー

2019-08-01 00:00:00 | 天気の子
人生において、人はさまざまな選択に迫られる。
何を選ぶべきなのか、自分にとって大事なものは何なのか。
リスクやメリットを天秤にかけることもある。

この映画は、そんな“選択”が軸にある物語である。



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先週、「天気の子」の映画を見てきました。
私は「君の名は」から新海監督の作品を見始めましたが、あの時は事前の告知ムービー見た瞬間にこれは見たい!と思ったのを今でも覚えています。

今回は告知ムービーとか予告とかの事前情報を一切入れずに見てきました。
意図して入れなかったというよりは、タイミングが合わず入れないまま映画の公開時期になってしまったという方が近いですが。


それにしても、「君の名は」から3年経っていたことに驚き。
去年か一昨年くらいの感覚でいたのですが、年月が経つのは早いですね…


(以下本編のお話。核心部分やネタバレには触れないようにしていますが、私の意図しないうちにネタバレがにじみ出ているかもしれないので念のためお気を付けください)


























「天気の子」という映画。
今回はネタバレないようにざっくり書こうと思うのですが、序盤はそんなに印象がなくって。
これこんなに長くやる?とか思っていたんですが、パンフとか読んでいる限りではおそらく今の東京の街っていうのを印象付ける部分だったんだろうなと。


東京ってどんな街なのか。

私は出身在住がともに関西で、東京といえば何かあるときだけ行くところなのですが、国内で突出した大都市で、そこにいけば何もかもがあるという街だなと。
そして、その何もかもがあるというのも、良くも悪くもなのかなと。
若いころの私は大都市過ぎる東京に不気味さを覚えてあまり好きではなかったんですが、大都市故になんだかんだで行く機会も多く、今では自然に慣れてきつつあるのかなと思っています。


規模も人口も多く、様々な人の様々な思いをいっしょくたにして飲み込んだ、そんな街としてこの映画では描かれている気がしました。





映画中盤からは、物語のヒロイン・陽菜との出会いや天気にまつわる話。
陽菜さんはデザインだけ見たときはどんな子なのかと思っていましたが、思っていたより活発でお茶目な子でした。
家で作ってたポテトチップスかけた炒飯おいしそう…映画終わった後でローソンコラボで発売してたのを食べたのですが本当においしかったです。


そしてその後彼女の「100%の晴れ女」の能力が人々を幸せにしていきます。
この能力いいなぁと思いました。
やっぱり天気って、雨と晴れでは人の心も全然違ってくるんですよね。
なおさら雨続きだと、晴れを切望する人がいっそう多くなってくる。


映画の予告編にもなっている夕焼けのシーンが美しすぎてとても印象に残っています。
というか晴れを祈る陽菜さんどのシーンもかわいい。
いやかわいいというひとことで片付けちゃいけない気がする。人々の願いを乗せて、自分が誰かの役に立つんだという喜びも込めて、晴れを祈る陽菜さんの姿はそう、『美しい』。


 

物語終盤での帆高の「今の僕たちから何も足さず、何も引かないでください」っていう言葉はパンフにも繰り返し書かれていましたが、私も映画見ててあれ聴いたときはぐっと胸が締め付けられる思いでした。
自分のたった一つの願いさえかなえば他には何もいらない、そういう帆高の純粋であり強い意志が、雨の東京のひんやりとした空気とともにすっと自分の心の中に入っていくようでした。





あと特筆すべきは帆高の選択。
物語の終盤で帆高はある大きな選択をすることになるのですが、これに限らず私たちも長い人生を生きていく中で選択って山のようにあって、しかも難しいものがたくさんある。
歳を取れば取るほど守るべきものも増え、しがらみもあり、どんどん選択に自分の思いや意思を入れられなくなる中、帆高の選択は強い思いによって現れ、だからこそこの物語の結末が実現できたのだなということに感動しました。


普通に世界を生きている大人から見たら帆高の選択って狂気でしかないんですが、彼(と陽菜さん、そして凪)のセカイを生きている帆高から見たら、この選択こそが正解なのだと。
何が正解かっていうのはその場や人の価値基準によっても変わってくる。そんなことを再認識させられた気がします。


まだまだ楽しめそうな映画だったので、また時間を見つけて見に行きたいと思っています。
いずれはネタバレも込みで感想記事を書いてみようかなと考えています。
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