日本では年間2万人が自殺する。メンタルに強い人の特徴は「人の気持ちがわからない人」だという笑い話もあるが、この本はもっとまじめな本である。
外資系企業の産業医である著者は、メンタルが弱い人の特徴として次のような共通点を上げる。
1.期待値が高すぎる
2.スイッチがオンのまま入りっぱなし
3.怒りっぽい(イライラの原因は自分にある)
4.起こったことをネガティブにとらえがち
5.話せる相手がいない
逆に言えば、上記のことと反対に考えればメンタルを強化できる。著者はメンタルの強さは強化できる「技術」であると説き、具体的には次のようなことを勧める
1.最悪のケースを想定しておく
2.好きなことをする時間を作る
3.正義は人の数だけあると考える(他人と比較しない)
4.ポジティブに考える
5.書く、人に話す
そのほか、強めの運動をして身体を動かすことも効果があるという。身体を動かすと脳内でセロトニンと呼ばれるハピーホルモンが分泌されるからである。