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ホワイトハウス報道官:「関税は外国への増税であり、アメリカ国民への減税です」
記者:「関税を支払ったことはありますか?私はあります。外国には請求されません」
報道官:「私の経済学の知識を試すようで不愉快だ」
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これを伝えたのはFox News。結構多くの国民がこの報道官と同じような誤解をしているのではないだろうか。正しくは、アメリカが関税をかければ、関税を払うのはアメリカの輸入企業であり、外国に関税は請求されない。
関税を払うのはあくまで購入者である。日本人が海外でお土産をたくさん買った場合、日本に入国する際に購入者本人が関税の申告をしなければならない。それと同じである。輸入企業が関税を支払い、その分を国内価格に転嫁する。だからアメリカの物価が上昇する。ちなみに購入者が払った関税は自国の税収となる。
もしかしてトランプ大統領も関税は外国企業が払うものと誤解しているのかも。まさか??? 日本のコメの関税率は700%だと古いデータを引用したり、ホワイトハウスに経済の専門家はいないのか。
アメリカが同盟国に関税という仕打ちをすれば、やがてその影響はブーメランのように自国に返ってくる。自分さえよければよいというのは長続きしない。この調子じゃトランプ政権は4年もたないかもしれない。報道官の発言を聞いて何となくそんな気がしてきた。
この件を見ていて改めて思う。人間だれしも間違いを犯す。その時大切なのは「間違いを間違いと素直に認める」ことである。頭ではわかっていてもこれがなかなかできない。ホワイトハウスの報道官のことを他人ごととは思わず、自分への戒めとしたい。