南英世の 「くろねこ日記」

金融経済教育研究会解散

金融経済教育研究会が発足したのは2009年12月であった。発足と同時に私も幹事の一人になりその運営にかかわらせていただいた。それから15年がたち、諸般の事情でこの度解散することとなった。昨日は最後の研究会が開かれた。

講師は柯隆先生。中国経済の専門家である。習近平政権発足から11年。ヒトラー、スターリン、毛沢東を20世紀の3大暴君と説き、習近平政治は次第に毛沢東に近づきつつあるという。中国の不動産バブル、経済成長率、ジニ係数、人口動態、台湾問題などについて話された。その内容があまりに面白かったので、さっそく彼の著書を6冊ほど買った。

 

思えばこの研究会にはずいぶんお世話になった。大竹文雄阪大教授を始め藻谷浩介氏、永濱利廣氏など著名人の講演を20人ほどの少人数で聞くことができ、その内容は授業にも使わせていただいた。とりわけ、ハードロック社長の若林克彦氏の講演では、自社製の「絶対に緩まないナット」をお土産に頂いたことが印象に残っている。

ねじが緩むと大事故につながる場合が少なくない。絶対に緩まないねじは、16両編成の新幹線に2万個、東京スカイツリーには40万個使われているという。ちょっとした工夫でビジネスを立ち上げることができる例として、このねじを教室に持ち込んで中小企業の話を盛り上げたものである。

講演を聞くだけではなく、私自身も講演を依頼されたことがある。2011年のことである。そのときは授業で使えるネタを一杯盛り込んで話をさせていただいた。謝礼として確か3万円頂いた記憶がある。

本研究会はこの後、金融経済教育推進機構(J-FLEC)のもとで新たなスタートを切るという。

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