人間、いくつになってもこれからの人生は未体験ゾーンである。残された人生をどう生きるか、この後どうなるか。誰も分からない。
年齢とともに、ワクワクドキドキすることが少なくなった。感受性が劣化したか。小説を読んでも今一つ感動しない。以前読んだ東野圭吾の「白銀ジャック」「天空の蜂」がめちゃくちゃ面白かったので、東野の本をメルカリで大量に購入した。しかし、その多くは殺人事件がテーマの推理小説である。正直言って、この手の小説は好みではない。自分の人生を豊かにしてくれないからだ。
そんな時、新聞で「アマ名人戦」の大阪府大会がすぐ近所の碁会所で開かれることを知った。7段の免状(実力は6段?)はとったものの、今までこの手の大会に出場したことはない。一度出てみようか・・・という気になった。
とはいっても最近は、囲碁の勉強を全くしていない。勉強しないから負ける。負けるのが嫌だから打たない。そんな悪循環に陥っている。せっかくパンダネット(ネット囲碁)に会費を払っているのに、もったいない話である。
そんな折、面白い本に出合った。韓国の金萬樹(キム・マンス)が書いた「攻めすぎは禍を招く」という本である。
この本が無茶苦茶面白かった。韓国の囲碁界はいまや日本より強い。この本を読んでいて、なるほどこんな教え方をすれば強くなるはずだと大いに納得した。日本の棋書にはない説明の仕方が随所に書かれている。
というわけで、とりあえずこの人の書いた本を全部読むことにした。少しでも安く手に入れたいから、メルカリやヤフオクで入手できるものはそちらを利用し、そのほかはアマゾンで注文した。
梅田近辺には、家から歩いて行けるところに碁会所がたくさんある。プロの先生の指導も受けられる。来週には今度出版する本の打ち合わせがオンラインで行われるが、その仕事が終わったら毎日碁会所に入り浸る生活も面白いかもしれない。