南英世の 「くろねこ日記」

SNSの影響力

インターネットが普及して、個人でも様々な情報発信ができるようになった。私が使っているのはホームページ、ブログ、フェイスブックの3種類である。HPは主に高校の教員や生徒向け、ブログは自分の感じたこと、そしてフェイスブックはプライベートなことをおもに書く。

最初にHPを作成したのは1999年だった。まだ個人でHPを作る人は少なく、必死で独学した。あれから25年がたった。おかげさまで多くの人に読まれ、カウンターは130万件を超えた。

HPを見たNHKのディレクターから声がかかって「効果的な勉強方法」を番組の中で取り上げていただいた。出版社からは出版のお誘いを受け、3冊もの単著を書くきっかけとなった。また、新聞記者の目に留まって取材を受けたり、HPを見た他府県の先生方が遠方から授業見学に来られたりもした。HPを作ったことで私の教員生活の幅は大いに広がった。

一方、ブログもそれなりに読まれている。現役の教員だった頃はある程度内容を抑えて書かざるをえなかったが、退職してからは「怖いもの」がなくなり(笑)、ようやく思ったことをストレートに書けるようになった。gooの登録者は317万人いるが、常時2000~3000番台をキープしている。力を込めて書いた記事の場合、瞬間的に2桁にランクインすることもある。

 

権力者を批判したら殺されてしまう国が少なくない。戦前の日本もそうした国の一つだった。今のところまだ大丈夫だが、そのうちどうなることやら。学生時代に「自由とは権力を批判できる社会のことである」と野中先生から教わった。表現の自由は最も重要な基本的人権の一つである。

現役を引退し、今は囲碁とSNSが社会とつながる唯一の手段である。影響力は微々たるものかもしれないが、無ではない。みんなが幸せに暮らせる社会を実現するためにもう少し書き続けようと思う。

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