↑ 監視塔よりビルケナウ(第二アウシュビッツ)を望む
ヒトラーはアウシュビッツで大量の虐殺を行なった。
日本はドイツと軍事同盟を結んでいた。
アウシュビッツを訪れる日本人の多くは、あれはヒトラーがやったのであって日本は関係ない、と思っている。
しかし、客観的にみれば、ヒトラーの友達であった日本も同じような虐殺をどこかでしていたのではないかと疑われても仕方がない。
戦争はむごたらしい。日本が中国大陸などで行なってきた数々の残虐行為は決して許されるものではない。
しかし、だからといって戦勝国が日本を非難する権利があるとも思えない。
アメリカが東京に焼夷弾の雨を降らし、一晩に8万人を死に追いやった行為、広島や長崎に原爆を投下し、それぞれ14万人、7万人を殺戮した行為は、日本が中国大陸でやった行為とどこが違うのか。
戦後70年。
日本では、今また勇ましい人たちが増えている。豪華客船が沈む有名なエスニックジョークにあるように、「命令だから飛び込みなさい」と言ったら飛び込むドイツ人も、「みんな飛び込んでいます」と言ったら飛び込む日本人もともに危うい。
一国が一つの方向に向きやすい体質を持った国は注意が必要である。