毎年この時期にになると年末ジャンボ宝くじが発売される。今年は1等7億円が23本、前後賞を合わせると10億円だという。
https://www.takarakuji-official.jp/schedule/kinki.html
宝くじの還元率は「当せん金付証票法」第5条で「発売総額の五割に相当する額をこえてはならない」と定められている。実際、ジャンボ宝くじ(1枚300円)の期待値を計算すると147円(還元率49%)となっている。残りの14%は印刷や手数料、39%は公共事業などに充てられるという。まあ、簡単に言えば、宝くじは買った時点で半額は戻ってこないという仕組みになっている。
還元率という点で言えば、一番高いのがカジノで90%以上、パチンコが80~90%、競馬・競輪などの公営ギャンブルが75%(ただし税金を引くと58.5%)だといわれる。なんと、宝くじは胴元の取り分(=寺銭)が一番高い。
私もギャンブルが嫌いなほうではない。学生時代はパチンコにのめりこんだこともある。悪銭身に付かずというが、勝ったお金で憲法の教科書を購入したこともあるから、あながち悪銭とはいえなかったかもしれない。
ついでハマったのが株式投資である。親父が「経済を学ぶんだったら株の一つも勉強しておけ」と学生であった私に数十万円貸してくれた。それ以来、株との付き合いが今に至るまで続いている。株式投資は経済学を学ぶ励みになった。また、人生にハリも与えてくれた。しかし、結果は惨敗であった。
株式市場とは「プロが素人から合法的に金を巻き上げる仕組み」と思って間違いない。株は上がるか下がるかの丁半ばくち、ギャンブルみたいなものである。ただし、市場参加者が受け取る情報量に差がある分、たちが悪い(=いかさま臭い)。
一般的に、株で勝つ人は1割、2割がトントン、あとの7割は損をしているといわれる。私もしっかり(?)7割の部類に入っている。「専門家の情報量と分析力を相手に素人が勝てるはずがない」と悟ったのは60歳を過ぎてから(笑)。それでも株式投資から足を洗わないのは、キツキツの生活をしていては息苦しいからかもしれない。人生、ハンドルの遊びの部分も必要だ。
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