"http://news.yahoo.co.jp/feature/118
筆者は、以前から今の日本の「奨学金」の在り方に疑問を持っていた。借りるほうはまだ高校生。世の中の事は何もわかっていない。それでも教師は、自分の学校の大学進学率を上げるために、生徒に「奨学金」を勧める。大学卒業後、たぶん非正規雇用にしか就職できず返済が大変だろうと心の中で思ってはいても、そのことはあまり口にはしない。
生徒のほうも、この就職難の時に、高卒ではどこも就職口がないので、とりあえず大学にでも行っておこうか、という軽い気持ちで「奨学金」を申請する。大学に行けば何とかなるかという甘い期待が悲劇を生む。
返済が滞っているのはまだ氷山の一角だ。今後、この数は膨大な人数に上るだろう。奨学金という名称は使うべきではない。教育ローンは奨学金ではなく立派な「借金」である。利子をつけて返さなければならない。そのことをもっと強調する必要がある。卒業後の返済シミュレーションも、しっかり生徒に教える必要がある。
融資に際しては、厳格な審査(学力を含む)があってもよい。返済能力が疑わしいのに、300万円も500万円も無担保・無審査で融資をする制度は、どう考えてもまともではない。
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