かつて、日本ではStop & Goとよばれる経済政策行われた。景気が良くなると国際収支が赤字になる。そこで経済成長にストップをかけ、国際収支が改善したあと再び経済成長にゴーサインを出す。戦後から高度経済成長までの期間にとられたこうした政策はStop & Go政策と呼ばれる。
現在日本政府が行っているのは、コロナウィルス対策に対するStop & Go政策である。感染が拡大するとストップをかけ、一段落すると規制を緩める。こうした政策でコロナウィルスを封じ込めることができるとはとても思えない。
中世の黒死病や20世紀初頭のスペイン風邪は、感染率が60%になって人々に自然免疫がついてようやく終息したといわれる。現代においてはワクチン開発が進んでいるから、ここまでひどくはならないとは思うが、それにしてもStop & Go政策だけで乗り切ろうとするのはあまりに無策ではないか。
政府には飲食業や観光業あるいは非正規雇用の人たちの悲鳴が聞こえてこないのか。経済活動を止めるのではなく、PCR検査体制を充実させるなど、感染を予防する抜本的な対策が求められる。与党も野党もない。一丸となって知恵を出し合ってほしい。
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