4月から現役復帰する。週6コマ(2単位×3クラス)だが、学習指導要領が変わったこともあり、ノートを作り直している。今度の教科書を見て思った。無茶苦茶詳しくなっている。これを2単位でどうやって教えろというのか。2単位というのは年間の実質授業数でいうと50時間余りである。
文句を言っても始まらない。生徒が自分一人で勉強できるところは省いて、教科書に書かれていない「根っこ」の部分をしっかり教えようと思う。だいたい、「根っこ」の部分は正解がないため入試には出ない。でも、そこを考えることがいちばん大切なのだ。
今年はさらに、「勉強の仕方・教え方・文章の書き方」という新しいノートを作った。これまでに書きためたプリント類を1冊にまとめたノートである。これまで勉強方法が間違っているために伸び悩んでいた生徒をいっぱい見てきた。そんな生徒の役にたてればと思う。
昨日は囲碁サロンの席主を務める日であった。ノートづくりのための資料やパソコンを持ち込んで、ひたすらノートづくりをした。静かな高級囲碁サロンでコーヒーブレイクを楽しみながら仕事ができた。
昨日1日かけて、「新自由主義」について書いた。あと何年生きられるかわからない人生。これだけは生徒に伝えておかねばならないという気持ちを込めて、新規の節を設けた。ジニ係数で不平等をはかれるのか? 貧困は自己責任か? いいノートができた。教科書を越えた誰にもまねのできない授業を目指す。
夜は長女がくれたワインでのどを潤す。うまかった。今まで飲んだワインの中で一番うまかった。聞けば、ソ連からの解放を記念した「フリーダム」ワインだという。かなりレアな一品らしい。
一夜明けて、今日もノートづくりに励む。午前中は農業問題を書き直した。書き込みでぐちゃぐちゃになっていた古いノートを、余白をいっぱい入れてすっきりしたものに作り直した。なんと気分のいいことか。
午後からは消費者問題を書き直す。小林製薬のことも入れようかな。