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南英世の 「くろねこ日記」

海の底まで潜る覚悟で

アメリカの航空機メーカー「ボーイング」社が倒産の危機にあると伝えられた(2020年3月12日)。最新鋭機の墜落事故に加えて、新型コロナウィルスが追い打ちをかけているのだという。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200312-00010013-flash-peo

ボーイング社と言えば、世界の軍需産業の中でもロッキード社に次いで売上高に占める軍事費が多い。その規模は年間3兆円を超え、売上高の約半分を占める。

昨日もNYダウ平均株価は約10パーセント、2300ドル余り値下がりした。史上最大の値下がりだという。いよいよ「コロナ恐慌」が現実味を帯びてきた。深刻な不景気は10年に一度やってくる。

1987年 ブラックマンデー
1997年 アジア通貨危機
2008年 リーマンショック

そして
2020年 コロナ恐慌 ?

アジア通貨危機のとき「就職氷河期」という言葉が生まれた。当時、国公立大学を卒業した知り合いの女子学生が「30社受けて全部落とされました」という連絡をくれたときには、わが耳を疑ったものである。

今回もすでに就職戦線に異常が出ていると聞く。今の大学3年生と言えば、天王寺高校の69期にあたる。彼らが高校3年生のとき、東京オリンピックまで景気は持つだろうから、君たちはかろうじてセーフだといって送り出した覚えがある。卒業した年度によって人生が左右されるとは、なんと不条理なことか。

さらに、そのオリンピックも開催が危うい。もし、オリンピックが中止または延期ということにでもなれば、景気の落ち込みはさらに厳しさを増す。しかも、景気対策としての財政・金融政策はもはや限界に達しており、打つ手がない。

コロナウィルスの特効薬が開発されない限り、今回の不況は世界恐慌と並んで、孫子の時代まで語り継がれるものになる可能性がある。海の底まで「エイ、ヤッ」と潜り込む覚悟が必要かもしれない。
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