なるべくグループで出かけて
二人で居ることを気づかれないように
そんな付き合いを数年
その間にも
母は
あれこれ探りをいれては
誹謗中傷まがいなことを友人に囁やき
家族が寝静まる時間になると
部屋に来ては
暴力を振るう
今になってもその頃の眠るということが
恐怖というふうに
植え付けられた為か
ゆっくりと眠りにつくことが出来ない
やがて私も好きな人と
でも、傷のことを言うか
見せてもいいのか
悩みに悩み打ち明けた。
彼は怒り
そして泣いてくれた
でも、付き合ってることバレたらどうなるかわからない
慎重に行動しなくては
母の話を聞いた友は
離れて行ったが
その友は口が固かった
噂として広まることはなかった
それは、母の思惑とは違ったかもしれないけど
でも、寂しい学生時代を過ごさせようという事は成功したと思う。
数年後その友人は戻ってきたけど
小学生の頃から数人のグループでよく行動していた。
男子も女子も関係なく
鬼ごっこやら文化祭の出し物等
試験前はグループ学習
その中に私の大好きな人はいた
持ち回りのような感じでお互いのうちで
お勉強会。
その時に母は動いた。
元々人見知りであまり多くの人との交流をしない私
だからこそ、このグループに娘の好きな人があると考えた母は
ある日、女子におやつの用意をするように誘い
その間に男子に私の有る事無い事を暴露して陥れようとした(ほぼ作り話なんだけど)
それをもとに距離をおいた友もいた
後には真実がわかるんだけど
急に態度が変わってしまった友もいて
戸惑った
恋をするとなんとなく雰囲気は変わってくる
それを素早く察知した母は
汚い体の癖に
傷物とよく罵るようになった
傷物………
その傷は誰がつけたの？
あなたじゃない
何度も私の口から出そうになるのを押し込める
恐怖のほうが勝るのだ
声を押し殺して泣くのは
きっとこのときに備わったのだろう