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(公財)日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)
東北支部所属
『南会津ボーイズ』の活動報告をしていきます。

夏の思い出 〜田老地区学ぶ防災ツアー〜

2018-08-08 | e.t.c
今回の岩手大会は宮古市を中心とする東日本大震災で津波被害のあった地域で開催されました。
東北支部として初めての試みで、移動距離はどのチームも長かったものの震災復興の足跡を感じることのできる貴重な機会となりました。

私たち南会津ボーイズは岩手中部ボーイズさんのお計らいで企画された田老地区のスタディツアーに参加させていただきました。
田老地区のスタディツアーについてはこちらをご覧ください。

学ぶ防災 岩手県宮古市

映像「あの日の記憶」
↑ぜひご覧ください

ツアーではまず、明治29年、昭和8年の津波を教訓に建設され、東日本大震災で大きな被害を受けながらも多くの命を守った防潮堤を見学しました。




田老地区では「つなみでんでんこ」という「津波が来たらてんでんばらばらに逃げなさい」という教訓の言葉があり、過去の津波被害で多くの命や家屋、財産を失ってきました。
明治29年 罹災戸数 336戸 死者行方不明者1,859人
昭和 8年 罹災戸数 505戸 死者行方不明者 911人

先人たちは過去の教訓から3つの巨大な防潮堤を建設し、命を守ることを第一にして来ました。しかし、東日本大震災で発生した津波は過去の経験をさらに超えるものでした。

平成23年 罹災戸数1,691戸 死者行方不明者 181人

海に面しない南会津では考えられないような自然災害の規模です。
防潮堤の上に立ち、見回してみてもまさかその高さまで波が押し寄せるとは、想像すらできませんでした。逆にその巨大な規模感に、何かエンターテイメント施設にいるような感覚さえありました。

その後、ガイドの鈴木さんの案内で津波被害からかろうじて生き残った津波遺構「たろう観光ホテル」へ行きました。ここではたろう観光ホテルの支配人さんがこのホテルから撮影した津波の映像を鑑賞しました。そのリアリティに言葉を失いました。





ホテル4階から見た田老地区。この高さまで津波が押し寄せました

子どもたちも真剣に鑑賞しました。
きっとあまりの衝撃に驚いたことでしょう。しかし、このような経験をすることであのときに何が起こり、東北の人々がどう生きてきたかを知ることは同じ東北人として大切な学びになると信じます。

このような貴重な機会を提供してくださった岩手中部ボーイズの皆さま、東北支部の皆さまに心から感謝します。

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