野球をやるなら『南会津ボーイズ』!!

(公財)日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)
東北支部所属
『南会津ボーイズ』の活動報告をしていきます。

スポーツ外来診察室から~成長期のスポーツ~

2013-09-30 | e.t.c
「食事と休養」

彼は高校2年生の硬式野球部の捕手で、1年生の秋から時々試合に出るくらいの有望選手でした。
それが2年生の夏前から腰痛に悩まされ捕球やバッティングにも支障が出て、さらに秋には授業中も座っていられないほど強くなりました。
近くの接骨院に通って電気をかけたり、マッサージをうけたりしていましたが、よくなりません。そこで、チームのトレーナーに勧められて病院を受診しました。レントゲン検査、CT、MRIなどいろんな検査をしましたが、分離症や椎間板ヘルニアなどの明らかな異常はみつかりませんでした。所見は背部、臀部そして大腿裏面の筋緊張が強いことと、腰椎前湾が強く「反り腰」となっていたことでした。まずはチームを外れてリハビリ組にしてもらい、局部の安静をはかりました。2週間休んでも筋緊張はとれないため、しかたなく投薬しながら、同時にストレッチと腹筋中心の筋トレを始めました。一ヶ月経って痛みは多少軽減したものの、チームの練習に合流できる状態ではありませんでした。
改めて検査と診察をやり直しましたが、骨の異常や神経症状はなく、いわゆる「腰痛」です。

外来に来たときはいつも疲れていて、待合室でも居眠りしています。身体は痩せて皮下脂肪がほとんど無いガリガリです。下腿にも圧痛があり、いわゆるシン・スプリントの状態です。そこで食事内容、睡眠時間、就寝と起床時間、通学方法と時間など生活全般について詳しく尋ねてみました。朝ごはんを食べかねていて、せいぜいおにぎり1個か菓子パン1個です。朝は6時半には家を出て、自転車通学で片道1時間、帰宅は10時近くになるそうです。まともな食事は昼のお弁当と夜の食事だけです。食事内容も偏りがあり、揚げ物が多くて野菜が少なく、食品数が少ないものでした。話を聞いただけで摂カロリーや栄養素の過不足が分かります。まさに栄養失調と慢性の過労です。生活するのが精一杯で、野球をしたい気持ちがあっても身体が反応できない状態でした。摂取した栄養が十分でないために生命を維持するのが精一杯で、壊れた筋肉を修復したり、肥大させたりすることができないのです。食事と休養の大切さを本人と保護者に説明し、納得してもらいました。一冬の間、とにかく頑張って食べて、しっかりと寝てもらいました。3ヶ月で
顔がふっくらとし、体重も6kg増えました。腰痛もなく、身体も柔らかくなり、ジムで筋トレができるまでに回復し、目がキラキラと輝くようになりました。こういった例は珍しくありません。オーバーユース症候群の治療はしっかりと食べて、たっぷり寝ること、これはいかなる良薬や注射よりも効果があります。練習強度や量を上げた時は、それに見合うだけの栄養摂取と休養の増加をセットで考える必要があります。



なるほど…
食事と休養は大事ですね。
野球の技術だけではなく、こういった事も選手や父兄さんにも伝えていきたいと思います。

都合の良いことに、南会津ボーイズの副代表にシェフがいます。
低予算で豪華で栄養満天のメニューを考えてもらい、お母さん方に料理教室でもしてもらいましょうか。(笑)

よろしく!K副代表!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昔は… (管理人)
2012-03-25 20:17:08
コメントありがとうございます。
?十年前は、きれいに6っつに割れていたのでわ…
野球の練習はもちろんですが、『食』についての勉強会も良いですね。
よろしく!K副代表!
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人間の根底は食事ですね。。。 (Unknown)
2012-03-25 20:04:51
やっぱり、「朝」「昼」「晩」のバランスのとれた食事が全てだとおもいます。私も仕事柄わかっているものの実践できていないのが現状です・・・実践できていれば、お腹も横割れではなく、縦割れになっていますよね・・・多分
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