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[江戸の庶民の朝から晩まで] 「第2章」 江戸のファッション(1)

2011年06月18日 17時00分02秒 | ビンちゃん

スリムが自慢の江戸っ子上方の影響を受けていた江戸の町人達に江戸っ子独自の美意識の核といえる「粋」>「いなせ」なファションが発達してくる。特に江戸の男たちが重視したのが「いなせ」
いなせ」の着こなしは細身に見せるのが美学であるとされとび職や大工らの職人は股引や腹掛け、半纏等を特注し体の線にフィットしたデザインでスリム感を強調した。
ファションリーダーとなったのは歌舞伎役者たち。女性だけでなく男性もひいきの役者が身に着けた衣装の模様や配色を真似た。例えば「団十郎茶」と呼ばれる色は歌舞伎界のスーパースター市川団十郎が十八番の一つ「暫く」の中で身に着けた巨大な大紋の地色のこと。
ベンガラと茶渋で染めたやや黄みがかった茶色で、舞台の引幕にも使われるなど大流行した色。茶色は江戸時代全時期を通して流行色となった。茶色と一口に云っても俗に
「四十八茶」と呼ばれるたほどさまざまな色合いがあり、
さらに茶色よりも多数の色合いがあったのは「百鼠」と呼ばれる鼠色、利休「鼠」、「梅鼠」、とじつに多様な色があった。江戸っ子の色彩感覚は敏感で繊細だったのです。こうした流行色を取り入れた江戸っ子達だが中には流行の柄の反物を大量に買い他人とかぶらない様にした人もいたとかいなせに生きるのもなかなか大変だったようですね。
                          著者:歴史の謎を探る会
                                byびんちゃん