三ツ星温泉

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日本まん真ん中温泉 子宝の湯 ★★

2018年11月30日 | 岐阜県の温泉

岐阜県の美濃太田駅から、長良川沿いにトコトコと走る。その名も長良川鉄道。
始発駅の美濃太田までは、名古屋から鉄道で1時間かからない程度。
最近では、観光列車業界では有名な水戸岡氏デザインの観光列車を走らせ、営業努力を行っている。

元々は、福井まで伸ばす計画だった国鉄の路線だが、福井に繋がることなく、第3セクターとなり今に至る。
路線名は越美南線。本来繋がるはずだった越前の“越”と美濃の“美”を一字ずつ取っており、北と南からそれぞれ伸ばしていった名残である。
ちなみに、越美北線は第三セクターにはならず、JR西日本が運営している。



そんな長良川鉄道には「みなみ子宝温泉駅」がある。
本邦でも指折りの珍駅で、駅と温泉が一体となった施設である。
ホームを降り、自動ドアを入れば、そこは温泉施設の休憩処&ロビーなのだ。
故に、駅徒歩ゼロ分。
残念ながら、前述した観光列車の「ながら」は通過する。
自動車の場合には、東海北陸道の美並ICから高速に沿った国道を10分程度で、こちらの点からも便の良い立地と言える。



列車の本数は少なく、おおむね1時間に1本である。
乗り遅れないように、休憩処のホーム出入口には信号機が設置されており、青信号で30分前、黄色で15分前、赤信号では5分前という訳だ。
このような遊び心のある設備は、子どもには大うけであった。
(ちなみに、北上線のほっとゆだ駅も同様の信号機があり、こちらは浴室内にある)

温泉の料金は600円と安め。こどもは6歳まで無料だ。
泉質は単純温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)で、源泉湧出量が少ないこともあり、ヌメリや臭いは感じられず、微かな塩素臭がある。
加水・加温・循環式ではあるが、露天風呂の湯船は広く開放感があった。

ちなみに、源泉名の日本まん真ん中の由来は、平成7年の国勢調査で、日本の人口分布の重心がこの付近だったからなのだそうだ。

露天風呂が広いと言えども、泉質はごく普通で温泉を感じられるような湧出量でもないが、非常に珍しい駅と一体となった温泉施設という個性は印象に残る。
利便性、金額面はプラス評価で、筆者が鉄道ファンということもあり、二つ星を付けたい。

★★ 単純温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉) 源泉湧出量25L/分
岐阜県郡上市美並町大原2709 長良川鉄道みなみ子宝温泉駅併設

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