滋賀県東近江市の永源寺手前にある温浴施設だ。
名神高速の八日市ICから15分程の場所にあり、また、新快速停車駅である琵琶湖線の近江八幡駅からシャトルバスも出ている。
滋賀県と三重県の県境を走る国道421号を使うことになるが、愛知県や三重県からは、名神高速を使うよりもこの421号を使うのが断然早い。
2011年に開通した石榑トンネルがその理由だ。
三重県から行くと、あっという間に滋賀県入りしてしまい、永源寺ダムの横を沿って走ると着いてしまう。
トンネル開通までは酷道と呼ばれていた区間だが、その旧道は土砂崩れにより実質廃道だそうだ。
さて、トンネルを越えればあっという間についてしまうこの施設だが、関西からは程よい距離感で奥座敷感がある。
サクッと簡単に入るようには造られておらず、じっくりと滞在できるようになっているのが特徴だ。
日帰りの料金は1,500円(平日1,300円)である。
玄関で靴を脱ぎ、受付で脱衣所のロッカーのカギを受け取ったら、そこから先は、和を基調とした落ち着いた空間となっている。
マンガコーナーもあり、河原に向いた大きなソファーにはTVも付いている。
浴場も和を基調とした落ち着いた雰囲気で、露天風呂は河原の方向に開放感がある。
泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)で無色透明。循環式となっており、塩素臭が多めで、なかなか温泉を感じられるとは言い難いものだ。
泉質というよりは、空間を楽しんだ方が良いだろう。実際に、お金を掛けているのが分かるので、心地よい非日常感が得られることと思う。
そして、その非日常感の最たる施設が「八風別館」の存在だ。
この施設に宿泊するための建物で、好評のため2018年に2号館が増築されたばかりである。
筆者は会社の同僚の勧めで家族で宿泊したのだが、大正解だった。
宿泊者は「八風の湯」の利用が無料なのはもちろんだが、何よりも特筆されるのが、全部屋に専用の露天風呂があることである。
チェックインからチェックアウトまでいつでも利用でき、循環式ではあるが、追い炊きはいつでも可能だった。
心なしか、「八風の湯」の大浴場よりも、鉱物臭があるようにも感じた。
部屋もとても綺麗で使いやすく、大人一人の料金が15,000円を切るのはとても安く感じた。
しかし、永源寺以外これと言った観光地がなく、これが18,000円だったら高いと感じるのだろうから、丁度良い料金設定なのかもしれない。
なお、このblogは、あくまで温泉blogなので、「八風別館」の評価はせず加点はしない。
施設のホスピタリティーは非常にレベルが高いが、その分料金が気軽な金額ではないこと、泉質がごく普通なことから、一ツ星としたい。
★ 単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉) ?L/分
滋賀県東近江市永源寺高野町352
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