古くから温泉地として知られている湯の山。
四日市から近鉄湯の山線で30分程度の距離だ。
名古屋からも近く、新名神が開通したことで、菰野I.Cから車で5分程度の距離となった。
湯の山は、御在所山の麓にあり、ハイカー利用も多い。
御在所山は登山コースも多彩で、帰りにはロープウェーも利用できることから、初心者に人気がある。
ロープウェーの山麓駅に向かう道とは別に、滋賀県へ抜ける国道477号が走っているが、その中腹にある施設が希望荘である。
三重県で初めての温泉利用プログラム型健康増進施設を取得した施設だそうだ。
駐車場は2つあり、麓から向かって奥の方にあるものが新しく、本館と新ロビーを繋ぐ動線が、ケーブルカーとなっている。
なお本館は、宿泊・日帰り温泉施設というだけではなく、様々な用途に使える複合施設となっているので、上手に使えば楽しみながら長居できる施設である。
下にある本館4Fにあるのが、日帰り入浴施設の「自助の湯」だ。
料金は大人600円。
宿泊すればその費用はかからない。
この他にも、宿泊者しか利用できない風呂がいくつかある。
自助の湯は、「希望荘源泉」と「希望荘2号源泉」を引いており、泉質が微妙に違うものの、いずれもラドン系の湯である。
無色透明であるが、少しとろみがあるのが特徴である。
加水加温循環式ではあるが、湯上り後の保温・保湿感はなかなかのものであった。
適度な時間で上がらないと、簡単に湯あたりをしてしまうだろう。
そして、この温泉は何よりも眺望がすばらしい。
露天風呂はもちろんのこと、内湯も足元までガラス張りであり、見晴らしがよい。
泉質、眺望、館内にケーブルカーがあるというエンターテインメント性を複合的に判断し、2つ星といたしたい。
★★ 三重県三重郡菰野町大字千草7094
希望荘源泉:含弱放射能-ナトリウム-炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
希望荘第2源泉:単純弱放射能冷鉱泉(低張性弱アルカリ性低鉱泉)
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