三島由紀夫の代表作の一つである「潮騒」は、三重県鳥羽市を舞台にした小説である。
歌島(神島)に住む若い海女と漁師の純愛を描いたもので、今ではありきたりなストーリーと言えなくもないが、当時としては珍しいものだったのだろう。
その神島が浮かぶ太平洋を一望できる高台にそびえ立つのが、石鏡第一ホテルである。
石鏡は“いじか”と読む。
これまで何度も言っている通り、このブログはあくまで温泉ブログなのでホテルの評価はしないが、だいぶ古い施設であるものの可能な限りリフォームをしており、従業員のホスピタリティが高いホテルだったと思う。
温泉は三重県・奈良県の県境付近の山中にある榊原温泉からの運び湯であった。
アルカリ系の湯は、少しのとろみがあり、ほぼ無臭。無色透明であった。
もちろん循環式である。
泉質はごく普通として、この施設の最大の売りは展望に他ならない。
男女それぞれに内風呂と露天風呂があるが、目の前には絶景が広がる。
付近には多くの宿泊施設があるが、だいぶ高台にあるため眺望は指折りではなかろうか。
それだけで、星を一つ付けても良いと感じたため、運び湯ではあるが一つ星評価とした。
★ アルカリ性単純温泉 (榊原温泉(七栗の湯2号)からの運び湯)
三重県鳥羽市石鏡町338−5
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます