ほっこり しあわせ

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市木もめん・・・出逢いから4年、繋がりを形に

2012-07-11 15:48:59 | 市木もめん(三重県の伝統織物)
今日の尾鷲は 
男性スタッフ2名は、名古屋出張。 
という事で・・・今日は女性スタッフ3名で頑張っています。 

 市木もめんの製品が、ネットショップで販売開始となりました 

   「待ってたよ~ 

市木もめんは、三重県南部御浜町市木の木綿織り。
今では、向井浩高さん(44才)が唯一の市木もめん職人です。





向井さんの奥様(美和さん)とは、4年前にアロマの講習でお会いしたのがご縁です。

柔らかい雰囲気の素敵な方で、またお会いしたいなぁ~と思っておりました。

旦那様が市木もめんの職人さんだとお聞きしていたので、何度か奥様に

「市木もめんを残していくためのお手伝いはできませんか?小川社での取り扱いを考えていただけま
せんか?」と  してはいたのですが・・・

「本業のふとん店の仕事の合い間をぬって織っているので、量産ができないんです。 


との事で、なかなか実現しなかったんです。 

でも・・・想いつづければ、いつか気持ちは届き、何かしらの形になるんですねぇ~ 

やっと市木もめんのバックやエプロンを、ご紹介出来る日が来ました。 

素朴でありながら、オシャレで 
柔らかくて丈夫で 

是非、一度使ってみて下さい。
若い方にも、きっと良く似合うと思います。 

                                スタッフK

市木もめんについて

2012-07-10 10:02:30 | 市木もめん(三重県の伝統織物)
昨日から、ネットショップでも 市木もめんで作った、

「ショルダーバッグ」 「手提げかばん」 「エプロン」の販売を始めました。

実は、市木もめん商品は、安定した在庫が確保出来ないため、

現時点では、在庫なくなり次第 販売終了となるものも あります。

その理由としては、

①織り手がただ一人

現在、市木もめんを織ることが出来るのは、向井浩高さん ただお一人です。

向井さんは、家業のふとん店を営みながら、

時間を作って、市木もめんを織っているため 織れる生地の量も限られています。

向井さんのブログより 

「暑い日も織っています」


「新柄できました」



②縫い子さんもただ一人

弊社では、腕の確かな信頼のおける方に、縫製をお願いしておりますが、

なかなか手間のかかる作業をたったひとりで行うため、時間がかかります。

しかし、市木もめんの優れた通気性、丈夫な特性が活かされ、

素朴で風合いがあり、美しい色合いの、

何より 弊社でしか ご購入いただけない 貴重なものです。

他にも、のれんやランチョンマットも ございますので、

こちらからお問い合わせ下さいませ。お問い合わせ
何卒、よろしくお願いいたします。

市木もめんの特長

2012-07-09 09:16:29 | 市木もめん(三重県の伝統織物)
紡績した単糸を縦糸用と横糸用に木の棒に巻きつけた後、幅1メートル、奥行き1.5メートルの

織機を使って織り上げる。









●染色した糸で柄を決める「先染め」の製法。

●他ではあまり見かけない、赤糸も使用した縦じま文様が特徴で、手織りに近い風合い。









●編み目が詰まりすぎず、適度な通気性があるため、丈夫で、実用性に富む。


市木もめんの歴史

2012-07-06 16:29:06 | 市木もめん(三重県の伝統織物)
●市木もめんのはじまり

江戸時代、大和地方(奈良)から御浜町市木地区に木綿織りの職人が移り住み、技術を伝え、作られたのが市木木綿のはじまり。

明治初期、大久保万次郎さんが当時、産業もなく、わずかな畑を耕す寒村だった市木村の人たちに「仕事を与えたい」と、自ら織物と藍染を研究し、技術を伝えました。


●市木もめんの繁栄

市木の土地が藍の栽培に向いていたこともあり、藍で染めた市木もめんは明治中期から大正末期にかけて盛んに生産されました。

その最盛期には45軒もの工場があり、市木織物同業組合ができるまでに繁栄し、関連して藍農家や藍染め職人や仕立て屋と、村中の人が携わる、同地を代表する産業に成長しました。


●市木もめんの衰退

やがて大量生産、化繊時代が到来。他地方の量産品に押されて多くの織元が廃業に追い込まれ、市木もめんは衰退の一途をたどることに。

市木地区の産業も、木綿作りから養蚕、そしてミカン作りへと移り変わっていきました。


●繋がれた伝統

平成16年に最後まで残っていた市木もめんの織元の大畑弘さんもついに廃業することとなり、「伝統が絶えるのはもったいない!是非、次の世代にも引き継いでいきたい!」と

向井ふとん店三代目の向井浩高さんが一念発起し、大畑さんから機織り場を借り受け、織り方を教わり、修行に励みました。

今は向井浩高さんがその技術を受け継いだ、ただ一人の織り手となっています。