2014年5月27日
九州探訪の後、やはり、奈良飛鳥を訪ねなくてはと。
でも私の地元、関西にあるのに、小学校や中学校の遠足でよく連れてこられていたのに、あまり、詳しい事は記憶に無く。取り合えず行ってみるかと計画しました。
箸墓古墳 (卑弥呼の墓では) 案内板
箸墓古墳 全景
東京に就職している、娘とのLINEのやり取りです。
私
「今から1泊で奈良飛鳥探訪に行ってきます。」
「何故、古代に奈良飛鳥が倭国の中心でなければならなかったのか? いざ出発。」
娘
「今日は、奈良飛鳥? 定番中の定番だね。行ってらっしゃい(笑)」
「そう言えば、奈良の地図知識がほとんど無いな、と気づいたので。出発してすぐの、コンビニで、奈良の地図を探したが、置いて無い! さい先が?」
「まず、奈良 法隆寺の直ぐ側にある、藤ノ木古墳を探訪しました。先月の北九州旅行の時もそうだったんだけれど、古代史の舞台で、観光客はほとんど居なくて、古代史ブームは終ったか!?」
「古墳の周りを一周、随分丁寧に作られているものだと感心させられた。」
発掘調査された古墳の中も,一部見学できるようになっていった。
扉の、ガラス越しに石室が望める
「古墳を見に来ていた、中年の歴女を何人か見かけました。声をかけて、迷惑がられたら嫌だし、何かあったら、おかあさんに怒られるから、怖いから、声は掛けませんでした。(妄想多し)」 (^o^;)
「次の、探訪地、石上神宮へ。」
「途中、近くの、法隆寺は観光バスなどで、沢山の人出でした。」
石上神宮に来ました。
「石上神宮にお詣りし、家族の安全をお願いしました。国宝七枝刀が発見された、神宮です。」
「父さんは、あまり石上神宮について知識が無くて、国宝の七枝刀が出土したくらいだったんだけど、刀の事も加えて勉強したい事が一杯、見つかったよ。」
七枝刀
刀に刻まれた文を解析して、この刀の歴史年代が4世紀中頃と確定できた。
神のお使いとして尾長鳥が放し飼いになっていた。
娘
「楽しそうだなぁ.....」
「私は今日、練馬の部屋の明け渡しのために午後休。練馬に来ることもなくなると思えばさみしいよー」
私
「2年居たんだっけ、新しい住所をMail しておいてな。」
「箸墓古墳に来ました。施設全体を、宮内庁が、ガッチリ ブロックしています。伝 卑弥呼の墓です。」
前方後円墳 箸墓古墳
「女性の古墳として見るせいか、大きいいんだけれど、何か優しさが感じられ、きれい景色を見るような、嬉しさが込み上げてきました。」
「此処が、卑弥呼の墓と言われれば、そうかとうなずいてしまいそうだ。」
娘
「またまたまたー」 (^.^)
「中は、宮内庁がガッチリブロックしているので、見ることが出来ません。」
「最近、発掘が行われ、倭国の中心に相応しい、出土品が多く出てきて、騒がれている、巻向石塚古墳へ、移動します。」
「すぐそばの巻向石塚遺跡に着きました。今は発掘作業も終わり、静かな草原て感じ。」
案内板がありました。
草を踏みわけて、道をザックザックと進みます。
丘の頂上から麓を望む。
「こんもりとした、草の丘があり、風が心地よく吹いていたよ。」
「次は三輪大神宮へ」
「三輪大神宮の大きな鳥居がすぐ目に付きました。」
「さすがに、大きな神社、参拝者もそれなりに、おられ、その大きさが理解出来なかったので、空いていた一番入り口の駐車場に止め、15分坂道を、ああしんど。」
「登り切ったところに、無料駐車場が!」
「帰りの参拝道で、遅い昼飯を取りました。」
「何を食べたでしょうか?」
「冷やし素麺、三輪でした。」
娘
「素麺いいなぁ...」
「一回り細目で、とっても腰のある素麺でした。」
「今日の予定はここで終わり、シティホテルに帰って、近くの居酒屋さんで、一杯。」 (^_^)v
平成26年5月28日
「今日は飛鳥地区探訪に行ってきます。」
「駄々ぴろい広場だけど、何処か分かる?」
「今日の最初は藤原京跡散策。」
「大極殿跡から前を見た感じは、何か上手く言葉にできないけれど、難波の宮や、大宰府庁舎跡から、遥か前方を見た感じと同じ、前へ前へと吸い込まれるようだ。」
「藤原京跡では、発掘作業が進められおり、今後の結果が楽しみでした。」
「今後どういう方向に、発掘史跡の再現、保存を進められるか、楽しくなりました。」
「その隣にある、橿原市藤原京資料室に行きました。」
「来館者は父さんだけ。館内へ入った途端、ボランティアの年配 案内人に捕まり、丁寧に説明して頂きました。」
「出土した、瓦、土器等が展示され、案内人さんの自慢なのでしょうか、大きくかなり精密な{藤原の宮}全域の再現モデルが設置されていました。」
案内人さん
「ここに復元されていますように、持統天皇の命により建設された、縦に南北各5条 計11条、横に東西各5坊 計11坊の碁盤目状に、区画整理された古代最大、最新の整備都市です。」
「大きさは、奈良の平城京や、京都の平安京を凌ぐ大きさです。」
「大和三山の、耳成山、畝傍山、香久山をその中に取り込み、上手く造られていると思います。」
私
「すごいですね、先月九州の大宰府に行ってきたんですが、現地の案内人さんに、同じよな碁盤目に造られた都市だたっと聞きました。」
「一番奥の庁舎跡から望む光景が、先ほど見てきた、大極殿跡から眺めた光景と同じような荘厳な気持ちにさせて頂けました。」
案内人さん
「大宰府に行ってこられたんですか。私も行ってみたくなりましたね。」
「随分、沢山旅行されてるんですか。」
私
「イヤー、去年定年になりまして、日本史が好きだったもんですから、女房殿から頂く、少ない小遣いと相談しながら、少しずつ歩き初めているんですよ。」
案内人さん
「いいですね、私も定年で、地元の遺跡をボランティアで案内しているんですよ。」「ここ藤原京跡では、何年か前から、バイパス道路の建設予定があり、その工事の前に、と発掘作業が始まったんですが、貴重な史料が、沢山出てきて、建設計画は、一旦は中止になっています。」
「途中で、出てきた建物跡を間違って発表して、間違いと気付いて訂正したりされていますが、それほど、まだまだなぞが多く時間が要りそうです。」
「ですから、バイパス道路はほんの先まで、出来て来ているんですが。」「奈良の東西に通じる道が混むもので、利用される人は早く道路を作ってほしいのですが。もちろん、遺跡の保存は大切なことです。地元の者としては難しい処です。迂回する計画も出てきているんですが。」
私
「詳しい事は、よく知らないんですが。大阪の難波の宮跡の発掘作業でも、丁度阪神高速の予定コースにあたり、いろいろ揉めた後、高架工事を止め、地盤に影響が少ない平面道路に変更したと聞いています。」
案内人さん
「あぁ、そうだったんですか。なるほどね。」
「ところで、この後は?」
私
「飛鳥の方へ行ってみたいと思っています。」
案内人さん
「御時間がおありでしたら、奈良県文化財研究所へ行って欲しいですね。ここの藤原京跡から出た、史料が沢山展示されていますよ。」
私
「ありがとうございます、是非このあと訪ねてみたいと思います。今日はご親切にありがとうございました。」
「国立飛鳥の宮資料館に行きました。シルバーということで、入場料を安くして頂けました。」「嬉しいんだけれども、、何か寂しいんだよね。」
「場内の庭園に、昔、家族皆で行って観てきた、大きな亀石や、猿石、などの史蹟品が、ここに移転してきて展示されていました。」「保存を考えればこの方が良いかもしれないけれど、父さんは、亀石は、あの野原の中に在るから、猿石も田んぼの脇に在るからいいと思ったんだけどね。
娘
「エー、そこへ移設したっちゃたの。それは絶対違うと思う、さみしいよー」
「国立飛鳥の宮資料館の中を見学しました。」「中は、修学旅行生や、アジアの観光客など、多く見学されており、やはり、国立だけの事はある感じでした。規模の大きさや、展示されているものも、貴重なものでした。でも、展示してやっている、見せてやっているという感じで、もう一つ胸に来るものはアリマセンデシタ。」
「いざ、高松塚古墳に来ました。駐車場から約700m たどり着けるか。」
「高松塚をぐるり一周、あーしんどかった。」
「塚の出口に仮説施設があり、案内人さんに丁寧に説明して頂き有り難かった。」
案内人さん
「これをお使いください。パノラマジオ眼鏡です。」これを掛けていただいて、顔をユックリ振っていただくと、石室内の壁に描かれた壁画が御覧いただけます。」
「それをかけて首を振ると、四方4神 青龍 白虎などが見え、そして、飛鳥美人が大きく見えた。」
「ありがとうございました。この壁画があの中にあるんですね。」
案内人さん
「イエ 今は、修復保全作業の為、近くの施設に移っています。」いかにも残念そうに説明していただきました。
「発見されてから、カビや染み込んだ雨水や、その補修中に付けてしまった傷や、カビを不用意に持ち込んでしまったりしたものを、修復するためです。」
「あっ、確か新聞記事で、ついた傷を石室内の土で塗って誤魔化したりして、それをばれないように、隠し通そうとしたって書いてあったね。」
案内人さん
「時間が掛かっても、きっちり修復して欲しいですね。」「永く、後世の日本人に渡し伝えたいですね。」
「傷を付けた作業者に悪気は無かったと思うんですけどね。」「案内ありがとう御座いました。」
娘
「歴史の保存って、難しいね。」
「次は、飛鳥板蓋の宮 乙巳の変 大化の改新の謎解きへ。」
「駐車場が無く、役場の駐車場をお借りして m(__)m 歩くこと10分 まだ発掘作業は途中で止まっていました。」
「最初の予定を見終わり、藤原の宮資料舘の案内人さんから紹介していただいた、奈良県文化財研究所 飛鳥資料館にいきました。」
「入場は無料でした。施設は国立のように大きくはありませんでした。」「展示内容は、地味でしたが、何か、出土した物を大事に、展示されているようで、担当者の思い入れの深さを感じました。」
奈良飛鳥の初紀行を終え、知らないことが多すぎると、みに滲みて思い知らされました。勉強させて頂くことが本当に多くあり、有り難いと思えました。
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