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計量士 はかりの三和屋の店長や担当者がおすすめするはかりや計量器を紹介するはかりブログ。

堅牢で厳密、更に定量詰めにも最適な「台手動はかり」

2013-06-21 15:40:06 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。

よく使われる、一般的なはかりに「台はかり」があります。
重さや形状のため、床に置いて使うことが多いですが、
一概に台はかりと言っても、様々な形や仕組みがあります。
本日は、「はかりハンドブック」(日刊工業新聞社)による
はかりの分類・名称に参考に、3種類の台はかりをご紹介します。

みなさんは、「自動台はかり」と言われると
どのようなイメージをするでしょうか?
元々、私の場合はこちらでした。(下写真)
同意していただける方も多いのではないでしょうか。


高精度デジタル台はかり 30kg DP-6800K-30 検定品

しかし、こちらは正確には「電気式台はかり」とされています。
つまり、デジタルの台はかりという分類です。
「自動」と言われると、無意識にデジタル製品だと思ってしまうのは、
現代の便利な生活の多くを、電気製品に頼っているからでしょうか。

もちろん、電気式台はかりも
自動式の台はかりであることに間違いはありません。
ただ、「自動台はかり」と言うと、厳密にはこちら(下)を表します。


小型自動台はかり 20kg D-20S 大和

「自動」と言われると、どこか違和感が残るかもしれません。
しかし確かに、物を乗せると針が自動で動くはかりです。
よって、こちらは間違いなく「自動台はかり」なのです。
「指示台はかり」とも言います。

では、自動でない台はかりとは?
こちらが「台手動はかり」です。(下写真)


F型台はかり 20kg B-20 大和

販売店や使用者により「分銅式」「天秤式」など呼び方は様々。
当店での商品名は「F型台はかり」となっています。

このはかりは、物を台に乗せるだけでは何も分かりません。
上皿さおはかりと同様の仕組みで、
手動で分銅を調整する必要があります。
増錘台(フックの吊り下げ部分)におおよその増しおもりを乗せ、
さお部分のスライドおもりで微調整をして、目盛を読みます。
(参考に以前の記事もどうぞ→上皿さおはかりの使い方)

こちらを知っていれば、上記の針式のはかりが、
「自動台はかり」と呼ばれることにも納得ですよね。

この「台手動はかり」、現在でもちゃんと使われています。
ガス屋さんでは、台手動はかりの堅牢さが重宝されます。
米屋さんではよく定量をはかるので、自動はかりよりも便利。
また、意外かもしれませんが、
プロボクサーの体重測定にも使われています。
厳正な体重測定に使用されるのは、きちんとした理由があります。

自動はかりは、重力加速度の影響を受けるため、
高精度になると使用地域が限られます。
しかし手動のはかりは、分銅と比較するという性質上、
重力加速度の影響を受けず、どこで計量しても問題ありません。
また、手動はかりは電気信号を使わないため、
環境要素による外乱の影響が少ないことも特徴です。

当店で現在掲載している台手動はかりはひょう量20~150kgですが、
大和製衡では最大2,000kgのものまで製造されています。

デジタルはかりのメリットは分かりやすいため、
今回もアナログや手動はかりの長所を
ピックアップさせていただきました。
どれも、仕組みを考えた人を尊敬するばかりです。

⇒アナログ台はかり(台手動はかり)はこちら
⇒アナログ自動台はかりはこちら
⇒標準型デジタル台はかりはこちら
⇒防水形デジタル台はかりはこちら

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