花の慶次 ~雲のかなたに~
1990年~1993年連載 / 週刊少年ジャンプ
隆慶一郎原作の小説・一夢庵風流記を原哲夫氏によって漫画化した作品。
戦国時代末期に北陸加賀の前田家に実在し、天下の傾奇者として名を轟かせた伝説のいくさ人・前田慶次郎の生き様を描く。
自由と風流を愛し、愛馬・松風とともに絢爛なる安土桃山時代を疾駆したその姿は、時代を超えて読む者を惹き付ける。
編集後記
傾奇者とは、いかなる権力にも屈せず、死が日常である戦国の世を己の義に忠実に戦い抜いた者のことをいうらしい。
作品中に「意地を張り通す自由は、切り殺される自由と背中合わせ」という言葉が出てきます。
戦国の世にあって、命を賭けて自分の生き方や信念を貫き通した傾奇者たちの度胸と意思の強さには敬服するものがあり、少しは見習いたいものです――。
【記事引用】「傾奇御免」「Amazon.com」
【画像引用】「花の慶次~雲のかなたに~/原哲夫/集英社」