民宿ダイヤモンドヘッド
反町隆史と竹野内豊のW主演で1997年7月7日から9月22日にかけて放送され、最高視聴率26.5%、平均視聴率23.7%を記録した『ビーチボーイズ』。
房総半島の先端にある布良(めら)海岸に、約3500万円をかけて実際に「民宿ダイヤモンドヘッド」の建物を建てて撮影が行われました。
10月1日から関東ローカルでの『ビーチボーイズ』の再放送&TVer配信がスタートするということで、民宿の1階の間取りを考察してみます——。
目次
建物全体
和泉勝が建てた民宿で、真琴の家でもあります。
1階にリビングダイニングやキッチン、作業部屋、和泉勝の部屋、2階に真琴の部屋や従業員部屋、宿泊者用の部屋があります。
建物左側
玄関
玄関ホール
玄関を入って正面に、2階に上がる階段があります。階段の裏側がキッチンになっていて、階段右側の廊下からキッチンに行くことができます。
階段の右側は作業部屋になっています。(作業部屋の隣は和泉勝の部屋)
和泉勝の部屋
作業場の奥に、民宿ダイヤモンドヘッドのオーナーで和泉真琴の祖父である勝の部屋があります。
リビングダイニング
玄関ホールの左側がリビングダイニングになっています。
リビングダイニング / 奥方向
奥に小上がりがあって、机の上に無線機が置かれています。椿(?)のステンドグラスも見えます。
『ビーチボーイズ作品集ーメモリアル・アルバムー』によると、小上がりの横にあるワゴンには、民宿ダイヤモンドヘッドのお土産が置かれているそうです。
小上がりの上の小壁に、「OYAKO DON ¥700」「RAMEN ¥600」「CURRY RICE ¥650」などのメニューが貼られているのを確認できます。
『ビーチボーイズ作品集ーメモリアル・アルバムー』によると「BEER ¥450」「ICE TEA ¥350」「MIX SAND ¥700」などもあるようです。
リビングダイニング / 海側
リビングダイニング / 砂浜側
角にテレビが設置されており、壁には写真が飾られています。
小上がりからリビングダイニングを望む。
小上がりの角に1本、リビングダイニングの窓際に1本の計2本の柱があることがわかります。
こちらは、写真が飾られている壁の上方向を映した画像。2階が吹き抜けになっていて、右側の壁にステンドグラスの丸い窓があります。
二人の後ろには客室のドアがあり、ここは美智子さんが宿泊した部屋です。
キッチン
第1話の映像から、リビングダイニングの奥にキッチンがあることがわかります。
左側の出入り口から、玄関ホールにある消火器の赤いプレートが見えるので、階段の右側からもキッチンに行ける構造になっていることがわかります。
洗面所
第4話の冒頭にしか登場しない洗面所のシーン。
窓の左側に木造の壁が見え、洗面所の壁がコンクリート製で同じ水回りということから、洗面所はキッチンの奥にあると思っていましたが違うようです。
今年1月にBSフジで放送された「ビーチボーイズに憧れて」に出てくる民宿ダイヤモンドヘッドの設計図に、洗面所自体が無かったのです。。
やはり、セットでの撮影なので、実際の建物の間取りと整合性がとれていないようです。
物置
釣り竿やクーラーボックス、長年眠っていたサーフボードなどが置かれていた物置。
民宿の玄関の右にある引き戸が物置の入り口かと思いましたが、引き戸の前に建物があったり、窓の位置が異なるので違うようです。
窓も同じ位置にあることから、こちらのロケ現場の写真の民宿ダイヤモンドヘッドの右側に写っている小屋が物置なのかもしれません。
監視台
潮音海岸に立つ監視台。9月に入って、監視台と民宿を結んでいた連結旗を外した時の広海の表情が印象的です。
渚2号店
民宿ダイヤモンドヘッド前の潮音海岸にある海の家。
最初は「ダイヤモンドヘッドⅡ」という店名でしたが、春子が離婚して戻ってきた時に、勝からお店をプレゼントされ、店名も「渚2号店」になりました。
こちらは、海都が焼きそばを焼いて、広海が助手としてつき、焼きそばをパックに入れて売る手伝いをしているシーン。
経験を積むにつれて手馴れてきて、後半はドリンクも売りながら一人でやるようになり、勝いわく、「潮っぽくなってきた」。
広海&海都が釣りの接客をしている時は、真琴&春子のチームで焼きそばを作る時もあります。
ちなみにこちらは、広海と海都が市場に買い出しに行った帰りにガス欠になり、さらに信金で涼んだせいで、一人で接客をすることになった真琴 笑
渚2号店は、広海と海都がルノーから落ちた海の正面辺りにあったようです。
編集後記
『ビーチボーイズ』の放送開始から20周年を迎えた2017年7月7日には、マイク眞木さんによる20周年記念ライブが開催されました。
反町隆史も2019年にプライベートで初訪問し、「よく作ったね~」と驚いていたとか。昨年末も、『ビーチボーイズに憧れて』の撮影で訪れています。
民宿ダイヤモンドヘッドがあった布良海岸では、撮影時は連日3000人もの見物客が押し寄せ、中には大阪からスクーターでやって来た強者もいたそうです。
彼は高3の夏休みを利用して来ていて、撮影場所はわかりませんでしたが「海岸線を走っていればいつか着くだろう」と思っていたとか。
そして、現場にいた美術スタッフに「何でもやるからしばらく置いてほしい」とお願いし、夏休み期間だけの特別スタッフに任命されたという。
民宿ダイヤモンドヘッドには、スタッフたちのドラマもあったのです—―。
【出典】「Wikipedia」「FOD (第3話まで無料配信中)」
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