【今日の俳句】:年用意(冬)
年用意 この忙しさ有難き
【今日の思込】:福祉国家の命の選別、
福祉が充実している国家こそ「命の選別」がアル?
福祉国家が行っていた「命の選別」。
福祉国家は、社会的弱者に重きを置いた配慮(政策)を
行うので、人道的で理想的だと思われている。
しかし、その福祉政策を行うための財源は税金であり、
しかも税金は無尽蔵ではないので、当然その支出には、
厳しい選別を行われざるを得ないのが現状。
世界で最も福祉が充実していることで知られる
「スウェーデン」は政府予算のほぼ半分が「福祉予算」。
福祉が充実している国家では、
財政支出を切り詰めたいので、特別な支出を要する
国民(いわゆる障碍者)の増加を防ごうとする傾向も
ある様です。
1995年には、「遺伝病者」や「知的障碍者」に
対して強制断種・不妊手術が行われていた事実も
確認されています。
1980年代のアメリカでも、
重度の障がいを負って生まれた新生児に対して、
医師と両親が「長くは生きられないし、生きていても
たぶんこの子は苦しく不幸だろう」と勝手に判断して
安楽死させたという事件(ベビー・ドゥ事件)も
起こっています。
さて、ドッチなのでしょうか?
①国が国民の面倒を見る代わりに、
社会の負担になる生命は生まない様に、
対策を講じるというという政策。
②国は特に援助はしないものの、
いろんな生命が自由に生まれ、
各自で責任をもって育てていくという政策。
こう言われると、どちらの政策への
共感が多いのでしょうか?
(そもそも二者択一では無いような…)
常識の捉え方の力点を、何処に置くかの
違いなのでしょうか?
生まれたての子、あるいは生まれて
こようとする子たちが、社会に害悪しか
与えないなどと、だれがいつ勝手に
決める事が出来るのでしょうか?
「命の選別(断種)」など、誰が出来ようか?
財政の負担増を懸念してか、「断種」も
やむなしと主張する人達も一定数はいる様ですが…
この人たちは、人の命より税金の方が
大切という主張なのでしょうか?(極端カナ?)
福祉政策を行うための財源は
税金である事は間違いありませんし、
それには限界があるのも事実……
しかし、その税金を使う額を少なくするために
新生児を「安楽死」させることもアリなんて……
こんなことをすると「山下清」は
この世に存在していなかったかもしれない……
「答えの出ない問い」デス……
【今日の川柳】:才
「凡才」は生きてるだけでまる儲け
凡才の生まれ変わりが「天才」か
「秀才」は自分で思うだけのこと
【今日の道話】:生
理想的な医師は生きとし生けるものに
対する思いやりがあり、真理を知る事に
専念し、同情心がある人々である。
(『チャラカサンヒター』)
●思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…