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爺々ネタ?

「これ何? ホンマかいな、”赤痢菌食中毒?”」(爺々ネタ!1551)

 【今日の俳句】:秋の夜(秋)
   秋の夜や病室にある忘れ物

 【今日の思込】:赤痢菌による「食中毒」?

   東京都は16日、赤坂の飲食店で
  「赤痢菌」による食中毒が発生したとの発表。
  (患者のうち2人から赤痢菌を検出。)

   今回の事例は、「食中毒」と言うよりは
  「感染症予防対策」が主だと思うのですが……

   今回の事例では、「赤痢菌」により
  食中毒症状を発現した様なので、単純に
  赤痢菌による食中毒と判断したと推察される。

   しかし公衆衛生上の観点から考えると、
  赤痢の感染拡大防止が最重要課題になるので、
  「食中毒」ではなく、「感染症」としての対策を
  講じていく方針を執るべきと思慮される。

   患者が赤痢菌を保菌している事実が重要な
  ファクターであり、その患者等から
  今後の赤痢の感染拡大を防ぐ事が行政
  (保健所)の主たる仕事でしょう。

   赤痢菌の保菌者の遡り調査も必須。

   「赤痢菌」は感染症法では、「三類感染症
  (全数把握対象)に定められており、
  診断した医師は直ちに最寄りの保健所への
  届出が義務付けられている。

   そして感染拡大防止の措置が執られる。

   今回の場合は、主対応は
  一過性の「食中毒」への対応ではなく、
  「感染症法」による今後の防疫対応(蔓延防止)が
  主な対応方針にになるべきと思慮される。

   「食中毒」の場合は、例え「菌」が食品に
  付着していても、食中毒が発症する菌量にまで
  増殖して、胃腸炎症状を発しなければ、
  食中毒とは言わない。

   一方で「感染症」は、「菌」そのものの
  存在が確認されれば、症状の有無とは関係なく
  感染症(今回の場合は赤痢)と診断される。

   「赤痢菌」が人体から”1コロニー”でも
  確認されれば、その人は「赤痢の患者(or保菌者)」と
  診断されるはず。(症状の有無は関係なし。)

   東京都の事ですから、当然のことながら、
  「感染症法」に基づく対策も講じていると
  信じてはいるのですが………

   それにしてもどう考えても、
  「赤痢菌による食中毒」という発表には、
  違和感を禁じえません……

   本件は、食中毒の防止措置ではなく、
  感染症(赤痢)予防の観点から
  赤痢菌による「感染症」として
  対応すべき案件だと思うのだが……

 【今日の川柳】:反芻獣
   豪華食 食べて下痢する貧乏人
  貧乏人 胃腸の強さは反芻獣
  反芻獣 食して戻す倹約家

 *「何これ?」:跡
   水鳥のゆくもかへるもあとたえて、
     されとも道はわすれさりけり。
               (道元)
 ●思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…

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