きままなひととき(きなこあんぱんな日記)

ゴールデンR『きなこ(行年11歳16日)&ぱんな』&あらいぐま『あん』&日本スピッツ『にっき』のアニマル若草4姉妹です

実話 『奇跡の犬・マック』

2007年10月01日 | 奇跡の犬・マック
7月23日ご近所に住むラブラドールレトリバー『マック』が亡くなりました。
享年8歳8ヵ月でした。

今日はこのマックの素晴らしい奇跡のお話です。




平成10年10月30日1匹の子犬が誕生しました
数ヶ月してその子犬は、あるショップで売られる事となりました。

ショップに来ていた一人の女性。。。
彼女がその子を見掛けた時、子犬ははうずくまってお尻を見せて眠っていました。

どうしても顔が見たくて気になっていたところ、店員さんが彼女の腕に抱かせてくれたのです。

他の犬には無いオーラを既に感じました。

そして、これが奇跡の始まりだったのかも知れません。

ちょっと元気なさげでしたけど、目を覚ました子犬の眼差しはそれは愛くるしいものでした。
即座に連れて帰る事を決めてしまって、家族に怒られるのではないかと心配でしたが、子犬の優しさあふれる眼差しで、文句の出る余地を与えませんでした。

子犬は男の子。『マック』という名前が付きました。愛称は『マーちゃん』です。

家族が始めてマーちゃんと寝ている時の事です。
マーちゃんは寝ているのに手足を激しく動かして止まらなかったのです。
何かおかしいと思い獣医さんに連れて行きお話ししたところ「元気のいい証拠!」と言ってくれたのですが、注射の時に連れて行った時に同じような動きを見せたので、先生に言ったところ異常である事が判り即検査となりました。

子犬はジステンパーに掛かっていました
そして、引きつけは病気のせいでなっているものでした。。。

。。。ジステンパーになったワンコの生存率は極めて低いのです。
獣医さんからは、病状や今後起こるであろう後遺症の説明をされた後、この子を育てるかお店に返すかと言って迫ってきました。そして。。。
『取り替えるなら、証明書を書きます』と言われました。
・・・『取替える』=売れない子犬は殺処分を意味します。

家族はマーちゃんを手放すなんて事出来る筈も有りませんでした。

この子を抱いた瞬間からもう家族の一員になっていましたから、行き先が知れてる彼を返せる道理がありません。

たとえ明日死ぬかもしれぬ宿命だったとしても、手放すことなど考えもつきませんでした。

それが、この家族とマーちゃんの赤い糸だったのかも知れません。

その家族は病気を承知で子犬を家族に迎える決心をしました。




マーちゃんは病気の為定期健診と薬は欠かせませんでした。
時々、後遺症のてんかん様発作、薬のせいか?膀胱炎になったりもしましたが、見た目はとっても元気で、それでいて全く手の掛からない良い子に成長して行きました。



いつも仲良し♪お友達のはっちゃんです


でも、獣医さんは言います
『ジステンパーが完治する子は1%。しかし、その中でも多くの子は後脚に麻痺が残ってしまう…完治した子の平均寿命5~6歳。他の子みたいに長生きはできないよ!』・・・と。
それでも、家族もマーちゃんも日々を大切に奇跡を信じ過ごしたのです。



そして、マーちゃんは6歳の誕生日を迎えました。記録更新です!
家族の愛が奇跡を生みました。

マーちゃんには他にも奇跡が有りました。
偶々在る大企業の病理のプロジェクトチームが発足されて検体を探していたのと時期を同じくしての病気発覚だった為、検体提供としてチームに加わったのでした。
その為、高額な最先端医療も受ける事が出来たのでした。



元気なマーちゃん。。。時には家族をハラハラさせた事も。。。

ある日、お友達と遊んでいてつぶれたゴムボールを飲み込んでしまったんです!
ゴムボールは胃液を含みお腹の中でパンパンに膨らんでしまいました。
その為開腹手術をする事になったのです。


そんなマーちゃんも今年で8歳を迎えました

ジステンバーになったワンちゃんが麻痺も無いまま8歳を迎える・・・これは1%にも満たない確率です!
幼犬の頃、殺処分をされてもおかしくない状況だったマーちゃんが、病気をも乗り越え、素晴らしい医療技術ともめぐり合い、6歳という余命宣告をも過ぎ去る事が出来たのは『家族の愛の奇跡』・・・それ以外の何ものでもないでしょう。。。



お散歩で会う度優しく接してくれるマーちゃん。。。

幼少時代のきなこが脱走し大騒ぎをした事もマーちゃんは知っているんですよ

いつも穏やかなマーちゃん。。。

でも、きなままは初めてマーちゃんが本気で怒った所を見ました

それは亡くなるチョッと前の在る日のお山で。。。

お友達とみんなでいる時に偶々他のワンちゃんがマーちゃんのお姉さんにぶつかって、
お姉さんが尻餅をついてしまったんです。
その途端、マーちゃんの顔色が変わり『ウ~!ワンワン!!』と怒ったのです。
その声は誰が聞いても分かる位『ボクの家族に何するんだ!』って言ってました。
思わず熱いものがこみ上げてきました。。。


私がマーちゃんの訃報を聞いたのは亡くなった数日後の事でした。

いつも御近所のシェルティーの『はっちゃん』と一緒にお散歩しているのに、
この日ははっちゃんだけでした。
「あれ?今日は一人?」ときなままが声を掛けると
「ん~。。。マーちゃんお空に逝っちゃったの。。。」とはっちゃんママ。
状況を呑み込むのに少し時間が必要でした。
だって、何の兆候も無かったんですもの。。。泣けって言われても涙も出ません。
マーちゃんの死因は肺水腫でした。
嘔吐か何かの原因で呼吸困難になり、肺に水が溜まってしまったそうです。
それはあっという間の出来事だったそうです。

ご家族は『ジステンバー』で亡くなったのなら諦めもつく。。。でも、何で他の事で逝ってしまうの?!・・・と悔やまれてならないと仰います。

でも、私は思います。
マーちゃんはジステンバーに勝ったのだと。
マーちゃんはジステンバーなんかで死んでたまるもんか!って思ったんだと思います。

もっともっと生きてこの奇跡の記録を更新し続けて欲しかったけど。。。
沢山の人に沢山の優しさをくれたマーちゃん。。。

あなたの検体のお陰でもっともっと良い薬が出来て行き、新たな奇跡が生まれる事を願って止みません。

ありがとね。。。マーちゃん。
今は虹の橋にいるのかな?



* このお話を語り継いで下さる方。。。いらっしゃいましたらどうか御自由にお持ち下さい。
マーちゃんの奇跡のお話は沢山の方に知って頂きたいときなままは思っております。
その為、カテゴリーも『奇跡の犬・マック』として別カテに致しましたのでいつでもマーちゃんに会いに来て下さいね


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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (wake)
2007-10-01 23:57:42
マーチャン…素晴らしい家族に巡り合って一生懸命に生きたね…とても頑張ったね。
そしてとても素晴らしい人生(犬生)を送ったと思います。きっと幸せだったよね。
その分まわりの人をも幸せにして、笑顔にしてくれたんだろうね…

マーチャン…今頃虹の橋のところにいるんだね。
みんなと一緒に駆け回っているよ…楽しそうに…

ご冥福をお祈りします。


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マックありがとう☆ (かおりねえちゃん)
2007-10-02 00:56:35
まっくの飼い主です。
きなちゃんのママ、ありがとうございます。
こんなに素敵なメッセージを頂いて、本当に嬉しく思います。

まーちゃんををショップで見かけたとき、彼ははうずくまってお尻をみせて眠っていました。
どうしても顔が見たくて気になっていたところ、店員さんが私の腕に抱かせてくれたのです。

他の犬にはないオーラをすでに感じました。
ちょっと元気なさげでしたけど、目を覚ましたまーちゃんの眼差しはそれは愛くるしいものでした。

即座に連れて帰ることを決めてしまって、家族に怒られるのではないかと心配でしたが、それはまーちゃんの優しさあふれる眼差しで、文句の出る余地を与えませんでした。

始めてまーちゃんと寝ているときのことです。
まーちゃんは寝ているのに手足を激しく動かしてとまらなかったのです。
何かおかしいと思いH山先生のところに行ってお話ししたら、「元気のいい証拠!」と言ってくれたのですが、注射の時に連れて行ったときに同じような動きを見せたので、先生に言ったところ異常であることがわかり即検査となりました。

残念なことに結果はジステンパーで、その病気のせいで引きつっていることが判明したのです。

先生はこの子を育てるかお店に返すかと言って迫ってきましたが、返すなんてことできるはずもありません。
この子を抱いた瞬間からもう家族の一員になっていましたから、行き先が知れてる彼を返せる道理がありません。

たとえ明日死ぬかもしれぬ宿命だったとしても、手放すことなど考えもつきませんでした。

それが、私とまーちゃんの赤い糸だったのです。

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wake様へ (きなまま)
2007-10-02 11:30:06
本当に奇跡だと思います。
生存率の極めてない状態の中で此処まで元気で居られた事はご家族の愛情なくしては語れ無い事だと思います。
簡単に飼い犬を捨ててしまう方。。。このご家族のような愛情の欠片でも持って欲しいと思います。

私も見習わなきゃ
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かおりおねえちゃん様へ (きなまま)
2007-10-02 11:35:39
始めまして
一応ご家族と内容確認した上での投稿だったのですが、こちらの文章を使わせて頂き、一部修正させて頂きました
表現が間違っておりましたらまた教えて下さいね
いつでも修正してご家族がいつでも御覧になれる場所にしておきますので
素敵なマーちゃんの奇跡。。。沢山の方に知っていただきたいですものね。
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Unknown (ベルママ)
2007-10-02 13:33:59
読んでいるだけで目頭が熱くなってしまいました。
マーちゃんは逝ってしまったんですね。
ジステンバーとういう病気は知りませんでした。
でも、きなままさんの言う通り病気に勝ったんだと思います。
治療を続けていたマーちゃんも辛かったかも知れませんが、何よりそれを支えてきた家族もすばらしいと思います。
奇跡のストーリーにはそういった支えてくれた人が必ずいますものね。
マーちゃんにとってそれがお姉さんだったのだと私は思います。
何より病気が分かっても手放さなかった行動に拍手です。
私だったらどうしていたのか・・・正直分かりません。

マーちゃん、どうか安らかに眠ってくださいね。
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マック君にあえて 嬉しかったです。 (パラオ母)
2007-10-02 19:21:31
今日は マック君にめぐり合えて 嬉しかったです。
実は 我が家の ビアデッドコリー・パラオも 去年 2歳で ジステンバーにかかりました。 ワクチンは きちんと 打っていました。
6月の終わりに 突然 歩けなくなってしまいました。 紹介された病院では もう ほとんど 望みはないと言われましたが なんとか 持ちこたえてくれ 今は ヨチヨチではありますが 歩くことも出来ます。 娘の犬が マック君と同じ イエロウラブで パラオとは姉弟のように暮らしています。
ですから マック君のこと 本当に 人事ではないような気がしています。
早速 お気に入り に入れましたので 時々 マック君に 会いに来ようと思っています。
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いつまでも見守ってね (ワッフルママ)
2007-10-02 22:39:06
まーちゃん、マックママさん、共に素晴らしい出会いだったのですね奇跡って本当にあるんだなぁとしみじみ感じました。
きっと虹の橋で、いつまでもみんなのことを見守っていてくれるのでしょう。
まーちゃん、ママさん感動をありがとう
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楽しかった六年七ヶ月 (親友はっちゃん)
2007-10-02 23:20:37
まーちゃん ハチだよ。毎日いっしょにお散歩ができて、おしっこのマーキング、ウンチの仕方教えてくれてありがとう。サッカーも教えてくれたね。泳ぎだけは僕はできませんでした。シェルティーだから・・・
昭和記念公園・山中湖・バーべキュー楽しかったね。
六年七ヶ月もいっしょに過ごし感謝です。ありがとう。
きなままさん、いろいろありがとうございました。これからもブログ楽しみにしています。
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ベルママ様へ (きなまま)
2007-10-03 06:19:09
マーちゃんは本当にラッキーだったと思います。
この家族に出会わなかったらきっとこんなに長くは生きられなかったでしょう。。。
お散歩の時間だってマーちゃんの体を気遣って夏は日も昇らないうちから散歩したり、暑いと思ったら体に水をかけてあげたり。。。
獣医さんだって、偶々此処の獣医さんだったから大手企業の検体のお話しが有ったんだと思います。
そんなに簡単にお世話になれる企業ではないんですもの。。。
マーちゃんは沢山沢山家族に感謝している事でしょうね
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パラオ母様へ (きなまま)
2007-10-03 06:31:10
パラオ君の日々。。。拝見させて頂きました。
あいばろさんのグッズを使ってらっしゃるんですね
あそこはレトリバー等の大型犬専門ショップなのと、オーナーさんはつい最近までご自宅の老犬の介護もしていた方なのでグッズはお墨付きのようですよ
我が家もGRなのであのお店の掲示板や商品はお世話になりました。
パラオ君、希望は捨てないで下さいね!
医療は日々進化しています。一日も早く良い薬が出来て治ると良いですね。

マーちゃんに時々会いに来て下さいね
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