きなこがウチに来る少し前・・・ウチには他の子が居たんです。
それは
カラスのカールちゃん
ええ~~!カラスぅ~~?!って思う方は多いでしょう

しかしきなままはあらゆる動物の中で何より『鳥』が大好きだったんです

昔飼っていた鳥の種類は
文鳥・インコ・すずめ・ヒバリ・紅すずめ・イカル・オオルリ・ウグイス・メジロ・黄額木の葉鳥(キビタイコノハドリ)・ホオジロ・ヤマガラ・オカメインコ・ムクドリ・ハト・シラサギ・・・だったかな?

それが随時20羽以上居たのでよく『鳥屋さんですか?』って聞かれたくらいです

そんなきなままが以前から一度は飼ってみたい!と憧れてたのが『カラス』だったんです
カラスって聞くと変なイメージしか無い人が多いと思うのですが、本当は違うんですよ~

本当に可愛くって

鳥好きならきっと誰もが魅了されると思います
カラスのイメージが悪くなった原因は全て報道です

お墓=カラス・・・これはお墓にお饅頭とか食べ物を置いて行く人が多かったせいで、何でも食べるカラスは食べ物を食べにそこへ来てただけなのに『死体を食べた』とか『目を取る』とかグロいイメージの描写が多く、それを子供の頃から擦り込められて来ているから潜在意識の中で嫌ってしまうんですよね。
カラスは黒いから・・・昔
♪『人には黒く見えるカラスが、自分には白く見えてしまう・・・』って歌があったと思いますが、私はカラスを『黒』と思った事は有りません!カラスの羽の色は『とっても深い瑠璃色』です。光を浴びてその羽がマジョラーペイントの様に光るんですよ!本当に美しいです
カラスに襲われる・・・カラスは利口です。とっても!ですから人間がカラスを嫌がるのと同じ様にカラスは人間をある意味さげすんでいます。『自分達を怖がる者』と学習しているんです。だからと言って無闇に襲うわけでは有りません。
そこの付近に巣が有りヒナが居る時、一生懸命守ろうとしてそういう仕草をするんです。だからそんな時は戦ってみましょう。
『コラー!うるさいんだよ!』とか言ってパンチでも1発してみて下さい。学習して近寄らなくなりますから
さて、前置きが長くなりました。
ついついカラスを分かって頂きたく熱く語ってしまいましたが、実際問題今更好きなれって言う方が無理かも知れませんね
2001.5月頃・・・
きなパパが変電所の工事をしていると、鉄塔の上の巣から1羽のカラスのヒナが落ちているの発見しました

『どうしたらいいだろう?』相談されたきなままは先ずヒナが食べそうなシーチキンの缶詰を持たせ『とりあえずあげるように』と告げました。
しかし、変電所の周囲には猫がいっぱい!ヒナを狙っています。

きなパパも工事を終え引き上げなければならなくなり、悩んだ結果ウチに連れて来て保護する事に決めました
『大人になったら自然に帰す約束で』
弟の手に乗って連れられて来たヒナはこんなに可愛い子ガラスでした

私は今まで色々な鳥を飼って来ましたが初めて
『震えるほど可愛い』という思いを知りました
名前は何にしようか・・・?

カラスは言葉も覚えるから、覚え易い言葉がいいな・・・。
ハシブトガラスだから『カァーカァー』と鳴くから
(ハシボソは『ガーガー』した声なんです)『カー』で始まる名前で次の音に直ぐ移り易いのが良いな・・・
カー・・・カー・・・う・ゆ・る? あ!
『カール』が良いみたい!
そんな感じで付いた名前が『カール』

ちゃんと名前言える様にもなったんですよ。
呼べば付いて来るし、甘えん坊の寂しがりや。でも行く行くは野に帰す事になっていたのでねぐらは外にする事になりました

朝、ご飯の時に「カール!」とベランダで呼べば何処からともなく飛んで来ます。
ご飯は『ドッグフードと九官鳥の餌を混ぜた物』でした

その他にも肉じゃがの『じゃが』が好きでした。きなパパが肉を食べて、カールがじゃがを食べて『2人で半分こ』してました
そんなある日、
カールが家に寄り付かなくなりました
どうやら
私以外の『人』が怖いようです。
何が有ったのか???ゴミ捨ての際ふと近くの橋を見ると

沢山の空気銃の弾が落ちていました
カールはよく無防備に口を開けこの橋で寝ていました。
『人が怖い者』なんて考えた事もなかったカールは心無い人に虐められたようです。
それから少しずつ距離を置き離れて行き・・・
最後に来たのは彼氏を連れて来た時でした

「ママ、私この人と暮らすから安心して!」そう言っているようでした

その日を最後にパッタリと近づかなくなりました。
でも・・・実は今も直ぐ近くの木に住んでいるんですよ

カールの声・・・私にはちゃ~んと聞き分けられるんです

だって、可愛い我が子の声ですから。
毎日散歩の時カールの巣を見て通ります。今日も元気でね!って言いながら