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CDのレビューとかなんとか

Reign in Blood/Slayer

2015-02-11 23:15:28 | レビュー

<List>
1. Angel of Death
2. Piece by Piece
3. Necrophobic
4. Altar of Sacrifice
5. Jesus Saves
6. Criminally Insane
7. Reborn
8. Epidemic
9. Postmortem
10. Raining Blood

<Member>
・Tom Araya(Vocal, Bass)
・Jeff Hanneman(Guitar)
・Kerry King (Guitar)
・Dave Lombardo(Drums)

1986年リリースの3rd。1986年はスラッシュメタルの当たり年でMetallicaの"Master of Puppets"、Megadethの"Peace Sells... but Who's Buying?"、そしてこのアルバムです。

まずジャケットが…こんなの世間の目に晒していいのですか?(笑)トラウマジャケットですね。これ程インパクトのあったアルバムアートは、今思い浮かぶの はKing Crimsonのデビューアルバムくらいなものです。ここまで徹底されるともう笑うしかありません。しかし、芸術とキ○○イは紙一重ですからね。

しかし、それだけでは済みません。中身もアルバムジャケット同様、恐ろしく、激しく、速く、うるさく、かつ技巧的である。そしてそれらが高い次元で融合しているアートなのです。何にも似ていない音楽を作って世に問うたという意味ではこの作品はプログレかもしれません(笑)

"Postmortem"以外は全て爆走で、アルバム全体で30分程度しかありません。潔さを感じます。爆走なのですが、リズムチェンジも多くあり、非常に複雑でもあります。

Slayerより強烈なものを求めるともうそれはもうデスメタルしかないのか?という問題に当たります。かつてKerry Kingがこんな事を言っていました。

「デスメタルはブラストビートとガテラルボーカルだらけで、そこが滑稽なものになるかどうかの境界線になっている。俺達のやっている事に滑稽な部分は一切ない」

そう、その通りです。私にとってSlayeの"Raining Blood"をして、一番アグレッシブなへヴィーメタルを提示してくれたのだと思います。

歌詞も強烈なのです。