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CDのレビューとかなんとか

Roll the Bones/Rush

2015-02-19 21:33:01 | レビュー

<List>
Dreamline
Bravado
Roll the Bones
Face Up
Where's My Thing(Part IV, "Gangster of Boats" Trilogy)
The Big Wheel
Heresy
Ghost of a Chance
Neurotica
You Bet Your Life

<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)

1991年リリースの14th。このアルバムはアートワークの色使いや秋にリリースされたこともあって、秋を感じさせます。

結 論から先に申しあげますと、Rushのアルバムの1stから、現時点で最新の"Clockwork Angels"までのアルバムの中でこのアルバムが一番ポップなアルバムだと思っています。異論はあるとおもいますが。「ポップだからダメだ」と言って非 難している訳ではありません。

非常に肩の力が抜けて、オプティミスティックな雰囲気がアルバムを支配しています。1曲目 の"Dreamline"はこのアルバムの代表曲でファンからも気に入られているからライブで多く演奏されていますが、実はこの曲はRushのメンバーに とっては演奏するのが簡単だからなんじゃないでしょうか?(笑)

"Bravado"はRushの所信表明のような歌詞で、"A Farewell to Kings"の名曲、"Closer to the Heart"に取って代わるかもしれないと思いましたが、早々にライブのセットリストからは外されたようです。

そして、違和感があると思われるアルバムタイトル曲"Roll the Bones"ですが、Rushがこれやるかぁ?って感じです。まぁ、洒落てるという事で。

"Where's My Thing"は久々のインストゥルメンタル。勇気と希望を与えてくれるような明るい曲です。

個人的には"The Big Wheel"がこのアルバムで一番好きな曲です。この曲も非常にポジティブで穏やかな空気を運んでくれます。

"Ghost of a Chance"は少し暗くてAlexのちょっとブルージーなギターソロを聴く事が出来ます。

"You Bet Your Life"はなんと形容したらよいのか。数多くのラッシュの曲のなかでもかなり弾けていて楽天的です。とてもポップです。これ、ライブライブのセットリストに入ってたんですか?無理だと思いますよ(笑)

このアルバムは難解なRushとは一番遠いと思います。難しく考えずに聴くべきです。このアルバムに限ってはメンバーも多分あまり悩まずに作ったんでしょうから。

前作"Presto"をプロデュースしたRupert Hineとは本作を以て袂を分かつのですが、本作では前作以上にGeddyのボーカルが素敵に録音されていると思いますよ。

参考までにビルボード3位。