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俺様的趣味ページ

MOI小学生低学年の夢「白いセーター」

2013-12-02 23:31:25 | MOI的日常

網目の粗い白い毛糸のセーターを着た父親が目の前に居る

そのセーターからほつれた糸が自分の目の前にある

どんどんどんどん引き巻き取っていく

ふと目の前の父親を見るとどんどんどんどん小さくなっていく

笑いながら父親は小さくなっていく

笑顔のまま小さくなっていく

僕は消えちゃヤダって泣きながら引っ張っていく

引ききった後父親はいない

そこで目が覚めるんだ

でも起きたらリビングにはいつもの父親がTV見て笑ってる

居なくなるわけないんだよなってほっとするけど

今はもう父親はいない

僕の部屋に写真で笑ってる

白いセーターなんか着てなかったのにね

あれが理由かな、セーター嫌いなのは


M-11「P-メン2」

2013-12-02 21:20:17 | MOI的メモリアル

ゲーム「P」

俺の働いていたゲームセンターである

親父と二人で住んでいたマンションはつき15万くらいの結構お高い高級な感じ

俺は高校卒業後に田舎から引越ししてきて専門学校にそこから通った

卒業後も当たり前のように居た、そこに家賃も払わず居ついていた

やっとたどり着いたこの店「P」は居心地が良かった

自分を作ることもなくそのままを出していればいい

それまでの俺はどこか斜に構えて人に興味がないように人に接しないように生活していた

「P」の常連達は俺に踏み込んできた

なんていうのか、奴らはずうずうしいのだ

俺は父親とすんでいるマンションに友人を入れた記憶がない

そこにいきなりいっていいかと言い出したのがRちゃんというまだ18くらいの背の低いがっちりした職人タイプの若い子だ

常連の中でも一番暦が長いようで「P」開店当時から来ているらしい

とても人懐っこいRちゃんは歴代の店員とは皆仲がいい

店長もRちゃんはひいきにしていてゲームのメダルをただであげたりすることがあるくらいだ

店長はサービスクレジットも極力入れないケチ極まりない人なのだがRちゃんは別格らしい

Rちゃんはゲームが上手くなんでも器用にこなす、ワンコインでゲームをクリアする人間を初めてみたのか彼が代表格だ

そんなRちゃんが家に来るようになってからだ、常連達が俺の家に連夜溜まり始めたのは

 

ある日店長が一人の常連について俺に語りだした

U君という背の高いイケメンなのに妙なオーラをもった子だ

浪人生だった彼は勉強の合間によく店に来るらしい

頭がよく優等生で一人だけ近所の高校ではなく進学校に行くという異端児ぽい感じ

格闘ゲームのセンスが尋常ではなく知識もすごい

彼も店長のお気に入りの一人だと言うのはよくわかった

しかし彼は俺に始めて話しかけてきたときは「調子はどうですか」といいながら何故か俺の横にぴったりくっついてきて尻に手が当たっていたような気がしてたんだ

なので奴はホモという疑いをかけてやったんだ、実際違ったんだろうけどな

MAちゃんという大柄な眼鏡の常連の子もいた

Rちゃんと同じ団地に住んでいる子で毎夜「P」に顔を出してくる

いろいろな事情で仕事はしてないが日課が「P」に来る事らしい

ただ仕事上店員の話し相手になってくれると言う「P」の中での重要人物なのは確かである

彼は自分が毎週買うマガジンを店長に貸してメダルを頂いてそれで遊ぶのだ

店は常連が出入りしているので暇という事はないし居るだけでも暇つぶしなのだろう

そんな面子が毎夜家にきていた

俺の家はゲーム機は大抵揃ってた

金に困ったら売りに出してはいたがハードはなるべく売らないでいた

さらに父親は週末は田舎の家族の所に帰っていたので俺一人になる

若者達のたまり場にはもって付けだったのだろう

他にもRちゃんやMAちゃんの同級の常連も出入りはする

そんな中でU君の同期でMAちゃんが俺に紹介したい人物が居るといってきた

俺とは絶対気が合うであろうというのだ

「P」にはしばらく出入りしていないという、なにやら冬は山にこもる事が多いらしい

その男はF、俺たち「P」メンsの中心人物ともいえる、まぁ車もってたから中心になったというのが本人不本意であるんだろうけど

音楽の趣味が俺に似ていてセンスが近いとMAちゃんが言っていた

1ヶ月くらい「P」で働いていたがFに会う事はなかった

当時スノボーが流行っていて奴は冬季は山にこもるらしい

ある夜Fと遭遇する事になるのだが

とても爽やか君なのだよ、ゲーセンに似合わないくらいのな

口を開いてもオタぽくなく来るまでかかる音楽もダンスミュージックというかなんか重低音がりがりな

まぁ後々突っ込むと彼も結構な業を背負ってはいるのだが

俺は「P」の常連の中でもFとはとても気は合った

そもそもあいつが居なければパソコンでHPなんかとても作れなくこのブログなんかも存在しなかったはずだ

こんな感じで新顔がどんどん増えていく

同時に俺の家に来る人間も増えていく

とても楽しい時期だった

「P」という場所が閉まってもそのままMOI宅でゲームをして朝に解散

そして次の日の夜は「P」から始まる

半年くらい続いたそんな生活

そんな時「P」の二号店ができるという話を店長からされる

俺も遅番が安定して一人でいてもいいくらいになったの頃だ

KAさんが店長としていくのだ

居場所はずっと変わらない、そんな風に思っていたんだよ、あの頃は


M-10「P-メン1」

2013-12-02 19:26:19 | MOI的メモリアル

俺が20代前半の頃だ

専門学校を卒業して就職もせずにバンドをやりながらアルバイトをしていた

長続きするバイトもなく半年くらいでバイトをやめてを繰り返す

バイトをしているうちに自分のしたいことを見失う

ある朝起きたら自分の記憶がない事実に気がついたりする

今思うとメンタルが病んでいたのかもしれない

それを理由にバイトに行かなくなる

おかしい自分を楽しみながらも生活はしなくてはいけない

その内生活費に困り金を稼がなくてはいけなくなる

ゲーム機なんかを売りに出して生活費にしたりする

その金で食いつなぐついでにバイトの求人誌や週刊誌を買う

バイト求人雑誌で見つけたのが近所にあるゲームセンター「P」

時間帯は夕方から夜中の1時まで

22時過ぎは深夜割り増しがおいしい

何より頭髪が金髪ロンゲの俺には服装髪型自由がもってつけ

近所なので速攻電話をして面接の約束を取り付ける

店内は電気が薄暗く中には筐体が並び奥の方にはメダルゲーム

 当時流行りだったゲームは中高生が群がっていた

自分が学生時分と雰囲気があまり変わらないので安心はしてた

UFOキャッチャーの商品がなんとなく古臭い雰囲気で店長の趣味がわかる

店長が面談をしてくれたが髪形などには一切触れず

遅番が辞めちゃったので遅番できるなら即採用、という軽さ

即日勤務をする事になる

当面は店長と勤務する事になるらしいが店には他にも社員さんがいた

社員で既婚者のKAさんは30後半のお父さん、小学校前の娘さんがいるらしい

気さくに話してくれるノリのいい人だったがよくよく聞いているとパソコンのエロゲーが大好きらしい

パソコンのエロゲーというジャンルに造詣のない俺には話すらできなかった

しかし異様にエロゲーやろうぜって進めてくる人だった

店の常連達はそのKAさんを兄貴のように慕っていた

俺と年齢が変わらないくらいのガタイの良いスポーツマンタイプのサラリーマンの常連なんかKAさんに頭が上がらない感じ

他にもいかついヤンキーぽい感じの親子連れなんかも親しげにKAさんと話したりしている

この店は昔から来ている常連達の憩いの場所である事が新入りの俺にもすぐ見て取れた

当時の俺は人見知りが激しく、常連に無愛想に対応しか出来なかった

俺が夜番として雇われそれに対して朝番のYOさんという人がいる

腰の下まで伸びた長髪がキューティクルな男性だ、ほんとに綺麗な長髪なのだ

仕事に来るとカウンターで髪の毛をブラッシングしているくらいなのだ

そして無類の綺麗好きで俺はこの姑みたいな先輩に育てられた

この人もエロゲー大好きであり俺の中では理解に苦しむ人種だった

KAさんは気さくで多彩な話が出来た人だったのだが

YOさんと言う人は自分の趣味でしか話さない人だった

アニメが大好きで今では一般的なオタだが当時は業の深いものだった

アニメといえば昔のロボット物しか出て来ない俺は会話がかみ合わなかった

幸いシフトすらもかみ合わないので仕事の入れ替わりに会話するだけなのがせめてもの救い

ただKAさんやYOさんの業の深さと言うものを見てなかったら俺は今の業界にいなかったと思う

エロゲーの為に彼らはパソコンを駆使するスキルを身につけるのだ

目的のためなら勉強する、努力は半端ない、俺もゲームや音楽の為に覚えただけに今ならわかる

店長は40も後半でパソコンも興味がない上に嫁もいるので流石にエロゲーはしない

その嫁というのが店の立場上の会長、店長が社長になるからさらにその上である

会長はたまにやってきては景品を入れ替えパチンコゲームをして帰っていく

もちろん常連さんとも顔なじみである

初めはそんなこの店をアットホームな店だと勘違いしていたものさ・・・

店側の人間に馴染み始めた頃、常連達も今まで働いていた俺の前の遅番担当がいない自体に気がつく

代わりに金髪ロンゲの胡散臭い俺がいるのだ

まぁ後で聞いた話によるとKAさんも元は金髪で俺なんか目じゃないくらい性質が悪かったらしい

常連に聞いたら暴力政治だというくらい威圧をしていたらしいのでわかりやすい

そんなゲームセンター「P」

東京に出て来て初めて、自分の居場所が出来た場所

俺はそこで働く事になった

とりあえずしばらく生活はできそうになった20代前半の冬だった