屋久島木工木育デザイン ymmdesign

木とふれあい、木に学び、木と生きる
屋久島で木育インストラクターはじめました

YAKUSHIMA 杉のくみつみ木

2022-01-07 19:33:40 | 木工品

「YAKUSHIMA 杉のくみつみ木」の紹介


 

あそび方

 

にぎる・つむ


 

0歳からあそべる

まずは、木と触れてみよう

にぎった時に、木のやさしさが伝わってきます

塗装は、安心・安全の自然塗料

 

 

木目のきれいな杉(屋久島産)を厳選しました

 

 

どんどん積んでみよう

つみ木の大きさは4種類あるよ

 

 

 

 

くむ・つなげる


 

「YAKUSHIMA 杉のくみつみ木」

「くみ木」と「つみ木」の両方で、あそべる幅が広がる!

 

「くみ木」って?

3ピースのつみ木が1つになったのが「くみ木」

 

 

この「くみ木」がすごい!

キューブになった「くみ木」

 

 

おおっ!

 

 

大人でもあそべるよ

 

くんで・つなげて・・・

大きな翼

 

 

 

 

つくる・創造する


 

「くみ木」でつくった子犬

 

 

お花

 

 

こんなお花も

 

 

ひこうき

 

 

木箱と組み合わせて大作をつくろう

 

 

1セット内容

 

 

製品仕様

  • つみ木:24ピース
  • くみ木:14ピース
  • 木箱(寸法  W360  D250  H150mm)

 

価格

  • 1セット 27,500円(税込)
  • 送料     3,000円(全国一律)

 

 


 

「YAKUSHIMA 杉のくみつみ木」は、

[ 木育を推進している屋久島町「新生児への木材製品贈呈事業」の認定品です ]

 


 

【令和3年度熊毛地域特産品コンクール】

工芸品部門 最優秀賞を受賞しました

鹿児島県ホームページ

 


 

「前原竜二の前向きチャンネル」KTS鹿児島テレビ で紹介されました

 

youtube動画はこちらから ↓

【屋久島・種子島 こだわりの逸品 ~2021熊毛地域特産品コンクール~】

 


 

「YAKUSHIMA 杉のくみつみ木」製作記録

「くみつみ木」製作記録 1

「くみつみ木」製作記録 2

「くみつみ木」製作記録 3

「くみつみ木」製作記録 4

「くみつみ木」製作記録 5

「くみつみ木」製作記録 6

「くみつみ木」製作記録 7

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

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杉の時計づくり その6

2021-03-14 12:15:07 | 木工品

時計のフレームを留め継し、接着剤が乾いた後に目違い払い ↓

 

留め継といっても本格的なものでなく、簡易的なものにしたので多少の誤差がでました。

見た目はわからないのですが、指で触ると接続部分の段差が出ています。

まずは、ノミでそぎ落とし。

 

 

つづいてランダムオービタルサンダーでペーパーがけをして ↓

 

 

 

そしてベルトサンダーでフレームの外周と面取り ↓

 

作業中、ベルトサンダーのスイッチの入りが悪くなり、起動しないことがちょくちょく起こり始める。

モーター音も擦れるような感じに・・・

 

原因はおそらくこれでしょう ↓

そう、カーボンブラシ。

こういうとき、予備の買い置きがあってありがたい。

 

 

数々の行程を経て、あらためてムーブメントの取り付け ↓

専用の工具が必要。

 

 

時計の針の取り付けは各自でしていただくことに

この針の取り付けが、ワンタッチで誰でも簡単にというわけにはいかず、

子どもが1人で取り付けるのには向いていないので、保護者と一緒にするようにお願いして、

取り付け方法と注意事項を紙にまとめて添付しておきました。

 

 

最終チェックをして箱詰め ↓

 

後日、育成会役員にラッピングを手伝ってもらい、無事、子ども会会員の各家庭へ配布することができました。

あとは、子どもたちの手により、デコレーションしたり、ペイントしたり、オリジナリティあふれる時計となることでしょう。

 

 

 

多機能なデジタル時計もよいですが、

このような温もりある時計を見ると、こころがホッとし、時の流れが穏やかになります。

 

 

 


 

 

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杉の時計づくり その5

2021-03-01 06:55:30 | 木工品

いよいよ組み立てです。

 

まずは、接着剤を付けずに、台板にムーブメントと留め切りしたフレーム角材を取り付けて仮組み ↓

 

家具作りでもそうですが、接着する前にはできる範囲の仮組みをするようにしています。

加工では、図面を何度も見ながら、細心の注意を払い、間違いがないように製作を進めています。

 

ですが、定規などのメモリの読み間違えで墨付けをし、そのまま加工してしまい、

本番の組み立ての時になって初めて気づくという、若かりし頃のとても苦い経験をして以来、仮組み確認は欠かせません。

 

で、今回時計の仮組みをして気がついたことが・・・

フレームを台板にはめ込むのが、結構きつくて、かたい!

 

木育という観点で、この杉の時計は、ふるさとの杉材を使い、自分の手で組み立てて、

その杉の感触、色や木目模様、香りなど、手に取る時間が長ければ長いほど、

木とのふれあいも深まり、情操教育につなげていくという狙いがあったのです。

ですので、理想は組み立てキッド品として、子どもたちの手で組み立ててもらいたかったのですが・・・

 

これでは難しい!

まあ、仕方がないとして、こうなったら、もうこちらで組み立ててしまいましょう。

こういうところは木育インストラクターとしてはまだまだ板についていません。

木工職人としての血が騒いでしまうのです。

 

さあ、本番の組み立て開始!

フレームはボンドで接着 ↑

 

ボンドをつけているときに気がついたのですが、

写真のようにボンドをかなりの量をドボドボにつけています。

 

この四角板の木目の上と下側は木口といって、木の繊維の切断面。

木には繊維状に道管がありまして、この道管とは、根から吸い上げた水分や栄養などを送るためのチューブみたいなものです。

イメージでいうと、ストローを束にした感じ。

ここにボンドを塗るとすごく吸い込むのです。

薄く塗った場合、10秒くらいで乾いてしまいます(個体差はありますが)。

乾燥した木材ほど吸い込みは早く、湿った木材は遅くなります。

 

ボンドの乾いた接着面はひっつきません。

ですので、吸い込み量を考慮してボンドを厚く塗っているのです。

 

とここまで説明したのでおわかりだと思うのですが、

こういう経験値からくる勘所みたいなものを、説明だけで子どもたちに伝えるのは難しいですね。

実際に、木工体験教室で手取り足取り、やって見せて教えるのはできると思うのですが・・・

 

次にもう一つ、直角を出すこと・・・

 

組んだ後、直角になっているかどうか、写真のスコヤという直角定規で確認します。

もし歪んでいて、修正する場合は、ボンドが乾かないうちに手早く!

 

これも実際にやってみたら、簡単ではありません。

多少の歪みはわかる人にはすぐにわかります。

また、わからなくても、視覚的になんとなく違和感をかんじることがあるかもしれません。

 

うーん、こういうシビアなことを言い出したらキリがありませんね。

木育からどんどん離れていくようです。

正確な完成品をつくることが木育ではありません。

 

そもそもこの杉の時計の設計は、子どもが組み立てるにはマッチしていないことが判明。

もし今後、同じような機会があった場合は、木工職人でなく木育インストラクターとしての視線から設計を心がけるようにしましょう。

 

長くなりましたので、その6 へつづく

 

 


 

 

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杉の時計づくり その4

2021-02-27 11:50:16 | 木工品

時計フレーム角材の留め切り(45度カット)を4つ並べてみる ↓

 

 

この4本の角材を四角に組み立てると「留め」のフレームのできあがり。

時計の台板をぐるりと囲む4つのフレーム角材は、一本の角材からカットしているので、木目がつづいて見えます。

フレームにした姿を想像しながら角材の並びと方向を決めていきます。

 

この一手間は、作ってしまえば形は同じで、そこまで細かく見る人も少ないかもしれませんが、

自然」と「」、ここでは「」とその「木目模様」に敬意を払うよう心がけています。

ただし、あまりにも拘って、木材を無駄に使ってしまうような場合は控えます。

 

 

こちらは時計を卓上で使う時の、支えの棒のカットをしているところ ↓

この丸棒は既製品。

丸棒は直径5mm弱と、とても細いので機械を使わずに写真のノコギリでカットしていきます。

小さな材の機械加工は危険度が高まりますので・・・。

 

丸棒を同じ寸法でカットするための治具(フレーム角材の余りを流用)を用意。

この治具の右端に丸棒を寄せてセット、角材の切れ目(写真右側)のところにノコを入れてカットします。

カットしたのち、フレームに開けた穴に入りやすいように、丸棒の先を玄能(トンカチ)でトントン叩いて丸くしました。

 

 

つづいてムーブメントを取り付けるための時計台板カット ↓

 

 

ムーブメント取り付け穴(直径10mm) ↓

切削カスは集塵できるのでクリーンな作業環境を保ち、精神的にも良いです。

 

 

時計文字盤の印のテンプレート(手描き) ↓

本来はCADでちゃんとした図面(テンプレート)をプリントアウトしたほうが間違いはないのですが、

木工作業中にPCのスイッチをオンし、CADソフトを立ち上げて・・・と時間がかかるので省略。

 

手製テンプレートを時計台材のサイズにハサミで切って材料に合わせ、

小さい穴を12箇所あけて、シャーペンで印をつけていきます。

 

 

穴あけ(直径3mm) ↓

穴を開けを始めた時、気がついたのですが、テンプレートの印に微妙な誤差があったようです。

シャーペンの印がずれていたものがいくつかありました。

CAD図面を作成するという一手間を省いたのが原因。

今度からは気をつけることにしましょう。

 

 

次回はいよいよ組み立て!

 

 


 

 

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杉の時計づくり その3

2021-02-25 13:31:06 | 木工品

前回、時計フレーム角材に溝を掘り、断面をコの字に加工しました。

 

そのコの字角材を、時計のムーブメントを取り付ける正方形の板材(厚み約8mm)に

グルリとはめ込むのですが、その方法をどうしようか考える。

 

当初は、子どもたちへの木工体験ということで、簡単にできて、少々の失敗も問題ないようなつくりを考えていたのですが、

木工体験は中止となり、半完成品もしくは完成品を配布することになったわけです。

 

そうなると、こちら側でやりたい加工を選べることになり、

やはり木の魅力、木目の美しさが伝わるような工法は、「留め継ぎ」がよいのではないかと。

 

留め継ぎとは、例えば、4つの角材を使って四角にする場合、

四隅の収まりを45度でカットした材を直角に合わせると切り口の見えない90度の角となります。

また、その角の木目の流れは続いているので、自然美が楽しめるのです。

 

そうと決まれば、早速45度の留め切りをしていきましょう!

 

使う機械はこれ「スライド丸ノコ」 ↓

↑ 45度に傾けてあります

 

大工さんがよく使う卓上の機械ですね。

工房には前回紹介したテーブルソーという据え置きの機械もあり、それで加工もできるのですが、

今回加工する角材は小さく、それでいてデリケートな杉なので、この卓上サイズの機械の方が使いやすい。

 

 

とはいえ、杉となると、丸ノコの回転によるカットは、ささくれ・バリ・むしれが起きやすいです。

上の写真はきれいにカットできましたが、先端の薄い箇所は欠けたりすることが多いので杉の場合は要注意の工法です。

なので、正直わたしは、杉の家具で、この留め継ぎ工法は多用していません。

 

 

カットが終わり、角材4個1ペアに重ねたところ ↓

 

これだけの数があると、加工時間が長くなり、途中で集中力が切れてくることもあります。

そうなると大事故につながってしまい、取り返しがつかなくなることに。

まさに、「ちゅうい一秒 けが一生」なわけです。

 

実は今回、告白すると非常に危うかったのです。

 

スライド丸ノコとという機械は、使う回数は一番多い木工機械の一つであり、

日常的に使い、極端な言い方をすると自分の手足のように使い慣れている機械であるわけです。

ですが、こういう驕りがアダとなったのでしょう。

 

使い慣れているとはいえ、45度に傾けて使うことは少ないです。

写真を見返してみるとわかりますが、左手で材料をおさえ、右手でノコのヘッドを降ろしてカットします。

斜めになった丸ノコ刃を降ろしていくと、のぞき込むように頭を下げないと左手が見えにくくなっていくのですね。

 

確かに手元が見えない状態で、高速で回転する刃物を降ろしていくことに恐怖感はあります。

手元と刃物が近くなるのは好ましくなく、その安全対策もしていないことは承知の上でした。

 

当然、機械を回しているとき、左手には特に注意して緊張感も相当なものなのですが、

繰り返し繰り返し、長時間、同じ作業をしていると、緊張でこわばってきた左手を脱力させたいタイミングもやってくるわけです。

 

こういう時は、作業を止めて休憩したり、または、別の作業をして体の緊張をほぐすのですが、驕りがあったのでしょう。

連続作業にも慣れてきて、あともうすこしで終わるから、最後までやってしまいましょうと・・・。

 

意識してか、無意識かは覚えていませんが(←この時点で集中力は働いていません)、

左手で角材を押さえているときに、なんとなく左親指を持ち上げてしまいました。

ちょうど、角材をカットし終えたところだと思うのですが、右手でノコのヘッドを持ち上げているときに信じられない光景が目に飛び込んできたのです。

 

回転しているノコ刃が、左親指を削っていて、その削られている皮と爪の粉末のようなものが勢いよく飛び散っていたのです!

 

これは間違いなく大怪我をしたと確信し、頭が白くななりはじめると同時に恐る恐る親指を見てみると、

おや? 血が出ていないではないですか。

 

これはおかしい(←この発想は動転している)。

あれほどの恐ろしい光景が目に焼き付いているのに、ひどい怪我をしているはずなのに・・・

 

あらためてよく見てみると、確かに皮は削れているのですが、まだ薄ピンク色の皮膚が残っており、

丁度ぎりぎり毛細血管に到達するかしないかのところでした(でも結構ヒリヒリする)。

そして、爪は確かに削れていましたが、たまたま爪が長かったのが幸い。

爪の白い部分が三分の一ほど大きく削れて無くなっていました。

 

反省しなくてはなりません。

こういう時こそ思い起こさなくてはなりません

ヒヤリ・ハット

 

ヒヤリ・ハットとは、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。

『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

これは重大な警告であると心に留めておきました。

 

その4につづく

 

 

 


 

 

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杉の時計づくり その2

2021-02-23 11:11:29 | 木工品

木材を選定していきます。

タイトルの通り、杉でつくります。

 

戦後、高度経済成長時の木材需要から、建材としての杉がたくさん植林されました。

それまであった薪炭材としての広葉樹林は、電気・ガス・石油の普及により衰退していき、

日本の山々は拡大造林政策により、その風景は一変しました。

 

・・・書き出すと長くなりそうなので、

つまり、せっかく植えた杉がたくさんあるので、それをありがたく使いましょうということなのです。

 

いつも仕入れている杉は、地元の製材所。

私のような個人事業主にも親身に対応してくれるので助かります。

 

仕入れた杉材は、年月をかけて天然乾燥。

天然乾燥の目安は、一般的に「1寸1年」といわれています。

これは、1寸つまり約30mmの厚みの材を乾かすのに1年かかるということです。

2寸なら2年。

 

人工乾燥ならあっという間ですが、天然乾燥は結構な時間がかかりますね!

私はここまで時間をかけずに、ちょっと工夫して早めに乾燥させています。

詳しくは長くなるので、また別の機会に。

 

 

乾燥させた杉板材を平面と直角を出しているところ ↓

↑ これは手押しカンナという機械

 

 

時計のフレームとなる角材の切り出し ↓

↑ バンドソーという機械(帯鋸ともいわれ、刃が帯状になって回転します)

 

 

時計のフレーム(写真手前角材)とカットする前の時計板(写真奥)

 

 

こちらは、テーブルソーという機械 ↓

いわゆる丸ノコとテーブルがセットになったものですね。

フレーム角材に溝を掘るためにノコ目を入れています。

 

 

これはルーターという機械 ↓

ビット(刃)が回転します。

ビットには様々な形状があり、その形に加工します。

写真のビットは円柱形ですので溝掘用。(*写真左側の杉板はフェンス)

 

テーブルソーのノコ刃で荒く溝を掘っておいてからの仕上げ加工。

最初からこのルーターを使えばテーブルソーの工程を減らせるのですが、

切削抵抗を減らすため、慎重に作業を進めるために一手間加えています。

 

木材の機械加工には当然ですが、加工時の「木材」の音、「機械」の音が鳴り響きます。

私の場合、それぞれの立場に気持ち・情緒などが入り込むことが多々ありますので、

少しでもお互いに負担が軽減するようにしているとも言えます。

 

その3へつづく

 

 


 

 

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杉の時計づくり その1

2021-02-21 19:55:00 | 木工品

前回のブログ記事を書いたのが11月だったので、3ヶ月振りの更新。

 

昨年の12月は木工仕事がすごく忙しく、1月は、その働きすぎた反動で気力が萎え、

今月からやっと仕事のペースが日常に戻ってきた感じです。

無理を重ねると体だけでなく心にもダメージが残るようになってきたよう。

もう若くないので気をつけなければ・・・。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回よりしばらく「杉の時計づくり」製作の様子を書いていきます。

 

木育ブログで 製作紹介? なんですが、本来は子ども会の子どもたちと一緒にする予定だったんですが、

諸事情により出来なくなり、せっかくだから記録に残しておこうと思い、このブログで紹介することにしました。

 

製作する時計の数は56個(56人分)。

予備を含めると60個以上。

今まで家具ばかりつくっており、小物の製作経験はほとんどなく、60個の数を一度につくるのは初めての体験。

もちろん木工で時計をつくるのも初。

 

わからないことだらけなので、木工仲間で時計を作っている方に色々とアドバイスをいただく。

時計のムーブメント・針などのパーツは、オフコーポレーションで取り扱っているのでここから仕入れることに。

単価は、1個、5個、そして一気に100個単位で販売しており、やはり100個単位だと単価も安くなるので、

木工仲間と共同して仕入れました。

 

数が多いのでそれなりの大きな箱で届く ↓

 

 

ムーブメント100個 ↓

ムーブメントの裏には「SKP」とあり、

これは、セイコークロック株式会社のクロックムーブメントとなります。

生産地は日本でなくタイですが、作りの品質はしっかりしていて信頼性がありますね。

 

さて、次は木材の選定。

 

次回へ続く

 

 


 

 

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杉で竹馬をつくってみた その後

2020-11-18 22:06:30 | 木工品

前回、手間暇かけてつくった竹馬でしたが、

子どもにダメ出しされたというか、

使ってくれないという一大事で、ショックを受けたのです。

 

前回のブログ 杉で竹馬をつくってみた

 

家具職人の立場として、使う人が喜んでくれないモノをつくることは、

やはり、職人魂が許しません。

許す許さないというか・・・、そう、こころが晴れないのです。

 

子どもからのクレームをおさらいすると、

  • 足の指が入らない、太くて挟めない
  • 持ち手の部分が高すぎる

この2点でした。

 

子どものことをもっと考えるべきでした。

 

そういえば、子どもの足の型をとっていたのをわすれていた。

 

 

 

まずは、この形に近づけるように削りなおし。

前回は、削りすぎると強度が弱くなり、折れてしまうことを恐れていました。

乗り心地を優先するか、強度を持たせて長持ちさせるか、

諸刃の剣・・・

 

 

 

この辺のサジ加減に、木工職人として、長年の経験がいかされるのです!

とそれっぽく言ってみたいのですが、苦い経験もたくさんしているので、

一概にはいえないところ。

 

木も、十人十色ではありませんが、個性があるのです。

同じように加工しても、その木によって強度は変わることは多々あること。

 

 

少しずつ、少しずつ、なんども様子を見ながら削っていき、あてがってみます。

 

 

このまま、足の指ではさむと痛いので、

このようなスポンジグリップを巻き付けます。

 

あらためて見ると、ちょっと細いですね。

あとは、折れないことを祈るばかりです。

 

 

そして前回、つくった後、自分で竹馬に乗ってみた時、

バランスの悪さが気になりました。

竹馬の足先に安定感がないのです。

 

その原因を考えてみると、

取り付けたゴム足キャップの底が丸みを帯びているからと推測。

 

竹馬に乗った時の姿勢は、前傾になります。

ということは、足の底の形もそれに合うように、

少し斜めにすれば、安定感がでるはず。

 

小刀で、これも削りすぎないように慎重に。

 

あとは、持ち手部分の改良を。

 

これは先端に取り付けるスポンジグリップ。

 

持つ部分ではありませんが、先端が人にぶつかった時に怪我をしないようにと、

学校から竹馬づくりの指導があります。

 

前回は、竹馬の棒部分は、長方形の角材を加工して、

角には大きめのRの丸みをつけていましたが、

丸みをつけ過ぎたために、持った時にホールドしにくい。

 

そのため、持つ部分は正方形の角材に加工しなおして、

角の丸みも、ややおさえ気味に設定。

 

 

 

ついに完成!

恐る恐る、自分で乗ってみる。

うん、いい感じ。

安定感もそれなりにでた。

 

ドキドキしながら子どもを呼んで、乗ってもらう。

 

最初は、足の指で挟む部分が少し太いようで、

乗りづらい感じでしたが、グッと指でつかむと、

それなりにフィットしたみたいで、サクサクと歩き出す。

子どもの顔も、ニコニコ顔となりました。

 

今回は6年生まで使えるよう、大きめにつくりましたので大事に使って欲しいです。

まあ、本音を言うと、こわれてしまった場合、

作り直す時間をとるのが大変なので長持ちして欲しいと祈るばかり。

 

 


 

 

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杉で竹馬をつくってみた

2020-11-17 13:31:41 | 木工品

竹馬とは、竹で作った遊具の一つ

 

一昔前の日本の風景では珍しくなかったのですが、

最近では竹馬で遊ぶ子たちは少なくなりましたね。

また、現代では竹でなくスチールパイプが主流となって、

竹でできた本来の竹馬は、自分で作る必要があります。

 

あらたて竹馬をウィキペディアで検索してみると

竹馬 Wikipedia

 

私の中では、日本もしくはアジアのイメージが強かったのですが、

形はちょっと違いますが、ヨーロッパなどでも結構ありました。

用途は遊具ばかりでなく、実用品として使われていた歴史があります。

 

世界の竹馬の歴史みたいなことをネットで調べてみると、

19世紀から20世紀のフランスでは、パリで竹馬のマラソン大会が開かれていたとか、

ある地方では、羊飼いが湿地の上でも歩きやすいように、

また、遠くまで見渡せるように、竹馬を使って移動していたという。

生活の一部、必要な道具として使われていた時代があったのですね。

 

前置きはこのくらいにして、

竹馬を作ることになったのですが、

今回が初めてではありません。

過去に2回作っています・・・我が子のために。

 

実は、子どもが通う小学校では、昔からの伝統行事で、年に一回竹馬大会があり、

竹馬は今風の既製品でなく、親御さんが我が子のために現地調達した竹で手作りしているのです。

 

私が初めて作ったのは2013年だから今から7年前。

上の子が小学1年生の時です。

 

その時につくった竹馬を紹介したブログ記事はこちら

竹馬づくり 福島木工家具店 ブログ

 

この時は竹でつくりました。

簡単に作れるだろうと思っていましたが、

子どもとはいえ、それなりの体重がかかるし、転ぶし、ぶつけるし、

丈夫に作らなければすぐに壊れてしまいます。

また、適当な竹の入手も大変でした。

私の知る限り、細くて丈夫な竹はなかなか見つかりませんでした。

いろいろ工夫したつもりですが、上の子は女の子で、

体格も小さく、その時の竹馬は重くて使いづらかったようです。

 

そして次に作ったのが、それから4年後。

下の子(長男)が小学一年となり、竹馬大会が近づいてきた頃。

上の子(長女)は4年生で、当時作った竹馬はグラつきが出ながらも、

なんとか使い続けてくれました。

この時は、姉弟分をまとめて制作。

 

その時のブログ記事はこちら

木製竹馬 福島木工家具店 ブログ

 

竹から杉に変えて作った最初のモデル。

材料の杉を選ぶ段階から、結構手間暇かけて作った甲斐あって、

乗り心地のよい、完成度の高い木製竹馬となりました。

 

あれから月日が流れて、

長男が小学4年生となりました。

当時作った竹馬はずいぶんと小さくなりました。

学校の伝統行事である竹馬大会も半月後に迫り、練習する機会も増えてきて、

いつまでも小さな竹馬を使うのは申し訳ないと思い、

今すごく仕事とかアレコレと忙しくて時間を作るのが難しいのですが、

頑張って1日掛でつくったのが今回紹介する竹馬です。

 

3回目の制作で、なんとなくわかったつもりで適当に、

というと、いい加減にきこえますが、時間も限られているのでパッパと作業をすすめます。

 

 

まずは製材とカンナがけ

 

 

ドラムサンダーでペーパーをかけて

 

 

現物を見ながら、触りながら、フィーリングでデザインを決めていき

 

 

しかし、手抜きできない肝心要はホゾ組で

結構時間をかけてしまっている・・・

 

ああ、なんだか本格的になってきた

上の写真、黒い筋交の木は、アブラギリを焼き加工したもの

 

 

脚の設置面にはゴム脚キャップを採用

もう深夜だ!

 

 

こんな感じに

 

 

やっと完成

 

パパッっと作るつもりが、結局、結構な時間をかけてしまった・・・

 

一応、念の為、ちょっと乗ってみましたが、

アレっ

バランスがとりにくい・・・

 

前回の「木製竹馬」モデルに比べると格段に乗りにくい。

どうしようか?

 

翌日、子どもの反応もよろしくない。

学校へ持っていってくれると思いきや、持っていってくれない・・・

機会を見て調整が必要です。

 

今回はこれまで。

調整の様子は次回にあるかな。

せっかく作った竹馬、

お蔵入りにならないようにしなくては。

 

 


 

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福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

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