桃の節句にはもうひとつ
女性的な意味がある。
以前妹が友達(中国からの留学生)の
結婚式に行った時のことだ。
桃の饅頭?入れ物?のようなものが
出された。マトリョーシカのように
桃の中に桃が延々と入ってたそうだ。
もうお分かりだろう。
桃は女性の尻を彷彿させる形をしている。
つまり出産や生命の象徴なのだ!
結婚式で出された桃は
多産や子宝祈願的な意味なのだろう。
中国では桃は仙人の食べ物だ。
そして中国をはじめ東アジアでは
自然崇拝と並行して
祖霊崇拝が盛んである。
祖霊崇拝とは言い換えると
生命崇拝とも言える。
性崇拝がわかりやすい例だろう。
生命をもたらしてくれるもの、
男根や女陰は神様だし、
生命を生み出してくれた
祖霊も神様だ。
ちなみに仏教やキリスト教は
これと全く違って
生命を超えた宇宙の法則や
創造主であり絶対者の唯一神を
崇拝する宗教である。
繰り返すがかつて東南アジアは
母系社会でなおかつ女権社会であった。
(南太平洋の島々には双系制も多い。)
東南アジアが何故、
古代日本と関係が深いのか?
東南アジアと日本の関係について
述べる前にまず中国と東南アジアの
関係について整理しておきたい。
中国中南部の揚子江流域の人たち、
春秋戦国時代で言うと
呉や越や楚の人たち。
この人たちは百越と呼ばれ
漢民族からすると
東南アジア系の異民族だった。
彼らは実は東南アジアから
中国に移動し中国に稲作を
もたらした集団の末裔だったのだ。
ちなみに中国の歴史上の皇帝の中で、
れっきとした漢民族出身の皇帝は
漢・宋・明ぐらいで、
その他のほとんどは異民族出身である。
中国語でベトナムは越南。
つまり越はベトナム系民族の国だった。
(ちなみに私は呉はカンボジア系民族の
国だったのではないかと考えている)
呉や越や楚にはある程度
共通する文化がある。
龍神(あるいは蛇)を信仰し、
男子は入れ墨を入れ、短髪。
高床式住居にしめ縄。
(ちなみに東南アジアは
現在でも刺青が盛んt
刺青は悪い習俗では全くなく
仏典の経文や魔除けの刺青を
入れる僧侶もいる。)
もうお分かりだろう。
倭人の特徴と一致している。
東南アジアから中国中南部の
揚子江流域にやってきて
稲作をもたらした人たちが
その後、日本に渡ってきたのである。
弥生人として。
特に呉や越が滅ぼされた時には
大量の難民が移民として
やってき来ているはずだ。
日本人の遺伝子で1番多いのが
ハプログループDだ。
これは中国中南部が起源で
要は日本に稲作をもたらした
弥生人のDNAであり、
日本人の4割弱はこの遺伝子を持つ。
もちろん日本人のハプログループ
としては1番多いグループである。
日本人のルーツの一つだ。
出雲大社本殿(国宝)
出雲大社本殿(国宝)
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タイの伝統的高床式住居